先日、大阪旅行に行った際に花博記念公園にある、咲くやこの花館に行ってきました。
「虫を食べる植物展」というタイトルの通り、食虫植物の特にネペンテス(ウツボカヅラ)が想像以上にたくさんありました。
植物館の食虫植物イベントは、ネペンテス(ウツボカズラ)をたくさん見れたので足を運べる方はぜひオススメです!
※当記事は「咲くや この花館」の利用規約に基づいて作成しています。
大阪の植物園 咲くやこの花館 イベント「虫を食べる植物展2021」
事前予約は不要です。
開催概要
会期:2021年7月3日(土)〜9月26日(日)
開催時間:10時〜17時(入場は16時半まで)
会場:咲くやこの花館 1階フラワーホール、熱帯雨林植物室、高山植物室他
入場料:無料(別途入館料)※一部イベントは有料
休館日:月曜日(休日の場合は翌平日)
アクセス
住所:〒538-0036
大阪府大阪市鶴見区緑地公園2-163
駅徒歩:地下鉄「鶴見緑地駅」から徒歩10分
①咲くやこの花館に向かう
8月某日、感染症対策を徹底した上で、咲くやこの花館に行ってきました。
事前予約制ではないので、直接会場に向い、入館チケットを購入後入館できます。
※ワークショップなどは事前予約が必要です
最寄り駅「鶴見緑地駅」に到着
ワクチン2回目の接種が終わり、感染症対策を万全の状態で向かいました。
この日の天気予報は雨。
ざーざーくらいかなと思って駅を降りたのですが、さっきまで小雨だった雨は急に土砂降り。
昨日は晴天だったのにどうした?ってくらい。
花博記念公園 鶴見緑地
咲くやこの花館は緑地公園内にあるということで、公園に到着。
というか、駅降りたらすぐ公園です。
咲くやこの花館 イベント「虫を食べる植物展2021」の看板を発見。
びっくりするぐらいの土砂降りで、ゲリラ豪雨くらいで、歩いているだけで傘さしていても全身濡れる。
本当は公園内を色々散策したかったのですが、直で「咲くやこの花館」に向かいました。
針葉樹林が並んだ園内は東京では見ることがないような綺麗な公園。
晴れた日に来たら、そこまで木が生い茂りすぎてないのでピクニックとか散歩にも凄く良さそう。
(晴れてたら最高だったな、、。)
咲くやこの花館に到着
初めて来たので迷うかと思いましたが、遠くからでも植物園とわかる外観と、入り口には今回のイベント用に作成されたであろう垂れ幕?とPOPが目を引きます。
イベントの概要通り、駅を降りてから10分ほどで着きましたが、土砂降りだったので実際はもうちょっと近いかもしれないです。
入り口には大きな葉っぱの植物が沢山浮かんでました。
すごく植物園っぽい。
入館料を払い、入館。
関西でも指折りの植物園なだけあって、どんなネペンテス(ウツボカズラ)が見れるかすごくワクワクします。
②大阪の植物園 咲くやこの花館 イベント「虫を食べる植物展2021」
以前から食虫植物は好きだったので、植物園は何度か行ったことがあったのですが、
「食虫植物」×「植物園」かつ、メインが「ネペンテス(ウツボカヅラ)」なのは初めてです。
博物館とは違い、生育環境に近いリアルな植物が観れるのが植物園ですよね。
ネペンテス(ウツボカズラ)がどんな感じで展示されているのか全然想像付きません。
咲くやこの花館 イベント「虫を食べる植物展2021」館内MAP
会場MAPです。
色付きの部分が常設展のようです。
これだと広さがあまりわからないかもしれないですが、結構ボリュームあります。
イベントの方に行きたい気持ちが強いですが、まずは常設展の方から見ていくことにしました。
今回のイベント限定「マクロで飛び込む!食虫植物の世界」
スマホに付けられるマクロレンズが入り口で貸し出しされていました。
係のお姉さんに声をかけると無料で借りれます。
うまく撮れるのかな、、?小学校の自由研究にも使えそうだなあと思いながら、マクロレンズを借りました。
第1室 熱帯雨林植物室
その名の通りジャングルって感じで、
熱帯雨林の植物が沢山いました。
咲くやこの花館の外にもいたオオオニバスや熱帯スイレン、他にも色とりどりの植物。
熱帯雨林のイメージに近いようなカラフルな花を咲かせる木やワッサワサの葉っぱなど。
全然身近な植物ではないので、見ててどれも新鮮なのと、不思議な植物がいるんだなあと思いながら進みます。
第2室 外部庭園
写真の通り、ゲリラ豪雨並の土砂降りだったので、行くのを断念。
関西が地元の知り合いに今度撮ってきてもらおう。
第3室 熱帯花木室
ハワイやタヒチに咲いている花木が植えられていました。
聞いたことあるけど、実際に見たことないような「バニラ」などの木もいくつか。
遠くからでも目を引いたのが「ヘリコニア・ロストラタ」
ザリガニのハサミという意味だそうで、かなり特徴的な色味と形、連なった花は好き嫌いが凄く分かれそうな印象です。
(僕は綺麗という印象より、奇妙、ちょっと怖いって印象でした、、)
そして進んでいくと、、
いました!!ネペンテス(ウツボカズラ)!!
それも尋常じゃない数。
ちょっとこれは想定外の数だな、、笑
見たことない品種も沢山。
壁全体にネペンテス(ウツボカズラ)の様々な種が張り巡らされています。
以下が展示されていたネペンテス(ウツボカズラ)です。(おそらく全ては網羅できてないです、、)
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- ネペンテス・グラキリス -Nepenthes gracikis korth
- ネペンテス・イル ド・フランス -Nepentehs ird france-
- ネペンテス・アルボマルギナタ -Nepenthes Albpmaginata-
- ネペンテス・アンプラリア・ウィッタタ -Nepenthes ampullaria vittata-
- ネペンテス・クチンゲンシス -Nepnthes kuchingensis-
- ネペンテス・メリリアナ -Nepenthes merrilliana-
- ネペンテス・エイマエ -Nepenthes eymae-
- ネペンテス・ベントリコーサ -Nepenthes ventricosa-
- ネペンテス・トランカータ -Nepenthes truncata-
- ネペンテス・ヒルスタ -Nepenthes hirusta-
- ネペンテス・フーケリアナ -Nepenthes hookeriana-
そしてここで入り口でお借りしたマクロレンズを使って撮影できるポイントが!
うまく撮れるのだろうか、、と不安でしかない中で撮ってみました。
うーん、、、大分イマイチですね、、
使用しているスマホが複数レンズのあるiPhoneだったのでもしかしたら相性がよくなかったってことにします。
ネペンテスコーナーを抜けると、5m以上はあるんじゃないかっていう南国の木々が沢山。
「バナナ」や国立科学博物館で見た「ショクダイオオコンニャク」なんかもありました。
写真で伝わるかわからないですが、とにかくスケールの大きさに結構驚きます。
博物館とかじゃこれは味わえないですね。
ハイビスカスワールド
熱帯花木室の途中の外にありました。
結構可愛い感じの花が沢山。
一緒に行った友人が楽しそうに写真撮ってました。
第3室 熱帯花木室その2
まだまだ熱帯花木室は続きます。
「ポロバラッチョ」というめちゃくちゃ丸くて大きい木。
幹の高さだけでも8mくらいありました。寄贈とあったのですがどうやってここまで持ってきたんだろう、、
他にもいかにもなヤシの木の「トックリヤシ」や「パイナップル」
「マカダミアナッツ」も、。アイスかチョコで良く聞く名前だけど、木の名前だったんだ、、、
ここは先程よりもさらに高い木が沢山ありました。
やっぱり植物によって最適で生長しやすい熱帯気候だからこその大きさなのだろう。
日本国内でここまで大きい葉っぱとかは外来種以外では見れないと思います。
赤く垂れた花?が目を引く「ベニヒモノキ」
タンポポのわたみたいで近くで見ると可愛い。
チューインガムの原料になっている「サポジラ」
ガムって樹液から作られていたんだ、、知らなかった、、、
熱帯は植物の宝庫というだけあって熱帯花木室はボリューム満点でした。
第4室 乾燥地帯植物室
続いて乾燥地帯植物室です。
この妙に伸びた葉っぱは「キソウテンガイ」です。
どっかのテレビ番組でもみたことありますね。
ただ解説を見て驚いたのがめちゃくちゃ長寿ということ。2000年以上生きる個体もいるそうです。
2000年って言ったら日本では弥生時代、まだ近代文明なんて程遠い長さ。
砂漠ならではの環境だからこそという外的要因もあるかもしれないですが、2000年生きる生き物がいることに衝撃でした。
乾燥地帯ならではの独特な葉を持つ木々。アロエみたいですね。
砂漠の代名詞、サボテン。
その中でも代表的な「キンシャチ」、丸っこくて可愛いですね。
観賞用として人気な反面、自生している「キンシャチ」は絶滅危惧種に指定されているようです。
他にも鮮やかな花の咲いたサボテンの数々。
サボテンから出ている赤い棒みたいなのはなんなんだろうか、、。
といってもサボテンもめちゃくちゃ沢山いました。
ここの植物園はすごいですね、、。
「ボトルフリー」というこれも奇妙な見た目の木。
乾燥地帯の植物は日本の高温多湿と四季のある環境と全く異なり、生きるために独自に進化した見た目が楽しめました。
日本のようにどこにでも水がある地域だと水のありがたみってあまり感じないかもしれないですが、乾燥地帯の特に砂漠のど真ん中に行ったら、
このような植物を見たら「水が欲しい」ってなるのだろうか、とか考えながら次に行きました。
第5室 高山植物室
最後の常設展です。
部屋は温度がかなり低く設定されており、半袖だと少し肌寒い。
入ってすぐ、いました。
ネペンテス(ウツボカズラ)。
ネペンテス(ウツボカズラ)は底地帯から高山まで広域に生息している珍しい種なのもあって、高山にも沢山いるんですよね。
熱帯にいるネペンテス(ウツボカズラ)との差は正直あまりわからないのですが、小さい鉢が多いのと、
ツボ1つ1つがみずみずしいというよりは引き締まっている印象です。
ここにいたネペンテス(ウツボカズラ)は下記です。(こちらもおそらく全ては網羅できていないです、、)
- ネペンテス・ミケイ -Nepenthes mikei-
- ネペンテス・スパスラタ -Nepenthes spathrata-
- ネペンテス・デンシフローラ -Nepenthes densiflora-
- ネペンテス・シンガラナ -Nepenthes shingalana-
- ネペンテス・ラミスピナ -Nepenthes ramispina-
- ネペンテス・プラティチラ -Nepenthes platychila
- ネペンテス・ロウィイ -Nepenthes lowii-
- ネペンテス・ラジャ -Nepenthes rajah-
- ネペンテス・アリストロキオイデス -Nepenthes aristrochioides-
- ネペンテス・テンタクラタ -Nepenthes tentaculata-
食虫植物はネペンテス(ウツボカズラ)の他にサラセニアが複数、ハエトリグサや日本で自生しているモウセンゴケなども。
高山の植物なだけあって、登山とかで標高の高い山に登ると見かける植物もチラホラいました。
植物にとっても劣悪な環境なだけあって、大きく育つというよりは根がしっかりして雨風雪に負けないように進化してきた種がほとんどなのでしょう。
常設展の中では最も日本を感じられた部屋でした。
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