この記事では初心者の方でも作れるアクアテラリウムをベースに書いています。
Contents-目次-
10.土台を考える
いよいよ滝のアクアテラリウムの根幹部分、土台を決めていきます。
土台を決める条件
アクアテラリウムは陸上部分と水中部分どちらも同時に管理していくことになります。
ここでの判断ミスはアクアテラリウムの命取りにもなりかねないので慎重に決めていきます。
- 高さのある2段の滝が作れる
- 水槽への負荷を考え、極力土台は軽い素材
- 耐久性の高い素材
この条件に当てはまるものにしたいです。
アクアテラリウムの土台
アクアテラリウムではいくつかの手法があります。
主な作成方法としては
- 流木や石を積み重ねる
- スタイロフォームを使う
- ポリスチレンボードを使う
があります。
流木や石を積み重ねて一度作ってみましたが、今回のような高さのある滝には向いていません。
ただし、手間をかけずに簡単に作ることはできるのでオススメでもあります。
下記の記事で紹介していますので、流木や石を使うアクアテラリウムを作る際は参考にしてみてください。
滝のアクアテラリウム、土台を決定する
色々調べてかなり悩みましたが、
重みのかかる部分はスタイロフォームにし、
高さを出したい部分はポリスチレンボードを使うことに決めました。
特にスタイロフォームはサイズが大きいので、店頭で買うことはオススメしません。
車があれば別ですが、送料がかかってでも、ネットで買った方が良いと思います。
11.土台を設計する
ただし、ここで気をつけなければならないのはスタイロフォームは元々は断熱材であり、水よりも軽いため浮きやすいという点です。
そして、底面フィルターと水流ポンプが上手く噛み合う設計をする必要があります。
底面フィルターのろ過を考える
底面フィルターは生物ろ過のため、水の流れるところにバクテリアが住める環境を作る必要があります。
底面フィルター全体に設置したいところですが、水流用ポンプがもし故障した場合、水槽をリセットしなければなりません。
それはなんとしてでも避けたいため、向かって右側に底砂を設置することにしました。
水流は左に傾く可能性が高いですが、上手く水流をコントロールするように別で対応手段を考えてあります。(後述します)
底面フィルターのろ過素材を決める
ろ過素材も沢山あります。
ろ過能力が高い=バクテリアが繁殖しやすい、なので、
大磯砂を使うことにしました。
他にもオススメの床材はあるので参考にしたい方は下記記事をご覧になってください。
滝のアクアテラリウムの土台を設計する
- 滝の水は幅広く落ちる
- ネペンテスが根腐れしないようにする
- ポンプの水流7〜8ℓに水中の生き物や小さなゴミなどが入り込まないようにする
この3つは必須です。
どんどん理想のイメージが現実化してきそうな感じです。
このイメージ通りに作ることができれば、もし水流ポンプが故障した場合、隙間から交換することができるはずです。
土台用の接着剤を決める
水に耐久性があり、接着力もあるものということで、
シリコンシーラントに決めました。
本体自体は量のわりに安く感じましたが、専用の器材が必要なため、一緒に購入しました。
これで上手く接着できるといいのですが、こればっかりは今まで使ったことがなかったので未知です。
12.演出用の素材を決める
次に土台の上に乗せる素材を決めていきます。
自然な滝が部屋にあるような演出にしたいので、
色味や素材感を統一する必要があります。
土台に使う石を決める
最近はアクアテラリウムやテラリウム用などに様々なカラー、素材の石が販売されています。
以前にペットショップに行った時もその種類の豊富さに驚きました。
演出用の石は大きく分けると
- 黄土色
- 赤茶
- 青白
- 黒
- グレー
の色味がありました。
ネペンテスは赤色と黄緑色、苔は緑なので、それに合いそうな色ということで
黄土色の気孔石に決めました。
量が1つで足りるかわからなかったので、一応2つ購入します。
土台に使う流木を決める
アクアテラリウムを作ると決めてから、流木は絶対に入れる、と決めていました。
それは流木があるかないかで全然見栄えが違うからです。
もちろん流木がなくても素敵なアクアテラリウムはたくさんありますが、
自然な滝を演出するには不可欠だと判断しました。
流木にも種類がいくつかあります。
- 自然流木
- 切り株流木
- 枝状流木
詳細はこちらで紹介しています。
土台の上部に設置するために今回は枝状流木に決めました。
流木をネットで買うか、店頭で買うか
枝状流木にするのは決めたのですが、
ここでネットで買うか、店頭で買うか悩みはじめました。
ネットで買う方が楽ですが、大事な演出の流木は自分の目で決めたいと思い、
ペットショップで買うことにしました。
同じような商品はネットでも問題なく買えるので、ネットで買いたい場合は下記商品を参考にしてください。
13.水流とろ過の問題
設計上の問題
10の土台設計で決めた、右側にろ過用の床材を置くことで、一つ問題が発生します。
左に水流がいってしまい、上手くろ過機能が発揮されないことが想定されます。
そこで考えたのが、手前の水流部分に障害物を置き右側に水が流れるようにすることです。
実際の水がここまで上手く回ってくれるかはわからないですが、、
バクテリアがうまく定着し、ろ過機能が発揮されるまで少し時間はかかりそうですが、
これで水の流れを分散させることができそうです。
何を障害物にするか
水の中に置く障害物を何にするか決めていきます。
条件としては
- 滝の演出、雰囲気にギャップが生まれないもの
- 小さめの生物であれば育てられるスペースが作れる
いくつか案はあるのですが、
今回は溶岩石を設置することにしました。
ろ過用としても機能してくれることが期待できます。
これでおおよその準備は整いました。
次ページでは作成に着手してきたいと思います。