サラセニア(ヘイシソウ) 食虫植物

サラセニア(ヘイシソウ)の育て方や水やり、管理方法って?用土や植え替えの時期

2022年4月24日

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サラセニア(ヘイシソウ)の育て方や水やり、管理方法って?用土や植え替えの時期

2022年4月24日

サラセニア(ヘイシソウ)の育て方って?

食虫植物は栽培が難しい印象をお持ちの方も多いと思いますが、

しっかりと基本を抑えて育てればそこまで難しくはありません。

特にサラセニア(ヘイシソウ)はどの種も丈夫でしっかりと根を生やして育ちます。

原種の自生地は北アメリカの湿地帯がほとんどで、日本の環境と非常に近いことから、日本の栽培に向いている食虫植物と言われています。

ただ、サラセニア(ヘイシソウ)含む食虫植物は虫を食べて生長すると誤解されがちですが、光合成と水のみで生長します。

一年を通して光が当たり、湿度を保てる環境が理想です。

すでに購入し育てている方も、これから育てようと検討している方も、育て方や栽培環境の参考にして頂けると嬉しいです。

サラセニア(ヘイシソウ)を育てる

サラセニア(ヘイシソウ)は一部の種を除き、主に低地の湿地帯に自生してしています。

日本の暑さや寒さに耐えられる種が多いため、特別な環境を用意せずとも栽培することが可能です。

ここで紹介するのは低地のサラセニア(ヘイシソウ)の育て方になります。

このページで紹介している育て方はサラセニア(ヘイシソウ)の一般的な育て方です。種や個体によっては紹介の通りが正しいとは限りません

戸外で育てるメリット・デメリット

メリット

・春から秋にかけて自然光の日照は大きく生長を促すことができる

・費用がほとんどかからない

・庭やベランダがオシャレな雰囲気になる

・冬もおおよそ問題ない

デメリット

・真夏の葉焼け

・スペース確保が必要

・害虫がつく可能性がある

・屋根がない場合は天候によっては避難させる必要がある

室内で育てるメリット・デメリット

メリット

・日によっての天候や気温を気にする必要があまりない

・専用ライトを用いることで安定した光を供給できる

・害虫がつくことがほぼない

・インテリアとしても活用できる

デメリット

・水槽や温室の場合は費用がかかる

・室内のスペース確保が必要

・自然光と比べると生長スピードが落ちる

・通気を保つのにファンなど追加費用がかかる

サラセニア(ヘイシソウ)の日当たり・飼育場所

サラセニア(ヘイシソウ)は暖かく日の当たる場所を好み、直射日光を好みます

特に春から夏の生長時期は直射日光により生長が促進され、大きな葉を伸ばしていきます。

春、秋

気温が15度から20度後半の春、秋は直射日光に当てても問題ありません。

飼育方法によってですが、存分に陽の光りが当たるようにしましょう。

30度を超える真夏は直射日光が直接当たる環境は避けます。

間接的に光が当たるようにするかスダレなどで陰を作ると良いでしょう。

冬は生長が止まり、ほとんどの葉が枯れます。

気温が下がってきてもそのままで問題ありません。

ただし、用土が凍ってしまうような気温が氷点下になる場合は室内の暖房の効いていない部屋に移すなどしましょう。

室内で栽培している場合は10度以下の環境に移動する必要があります。

サラセニア(ヘイシソウ)の水やり

サラセニア(ヘイシソウ)の生命線である水やりは日光と同じくらい重要です。

湿地帯に生息するサラセニア(ヘイシソウ)は一年中、湿度をキープし、用土が湿っている状態を作ります。

鉢で育てている場合は「腰水栽培」と言って、水を張った鉢皿の上に鉢を置くことで用土の湿度を保つことができます。

水槽の場合は湿度をある程度保ちつつ、カビに注意して栽培してください。

植物専用のカビを抑えるスプレーで抑制することは可能です。

春、秋

春や秋はカラっとした日が多いです。

用土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。

その日によって湿度や気温は変わりますが、一日一回以上を目安にすると良いです。

真夏は湿度は高いですが、気温も高くなり水が蒸発しやすくもなります。

栽培方法にもよりますが、戸外で育てている栽培家は3時間おきに水をあげる方もいるようです。

日中に高頻度で水をあげるのは中々難しいですが、一日に2、3回は水を与えるのが望ましいです。

冬は乾燥した日が多いため、水やりを頻繁にする方もいるようですが、休眠期になるので水やりは控えめにしてください。

ネサラセニア(ヘイシソウ)の用土

サラセニア(ヘイシソウ)は他の食虫植物と比較すると、根が強く、しっかりと広げて育っていきます。

北アメリカなどで生息しているサラセニア(ヘイシソウ)は肥えた土壌ではなく、栄養素の少ない所で生きています。

通常の植物のように根からの養分には期待せず、陽の光と水分で光合成をし、不足分を補うために進化の過程で捕食葉ができるようになったのです。

なので、サラセニア(ヘイシソウ)の捕食葉を大きく育てるポイントは光に良く当たる環境かつ養分がほとんどない用土で育てることです。

ミズゴケ

サラセニア(ヘイシソウ)の栽培において、最も一般的な用土が水苔です。

非常に扱いやすく元気に育ち、失敗が少ないと言われています。

初めて栽培される方は水苔を使用するのがオススメです。

鹿沼土

観葉植物によく用いられる鹿沼土は、保水性が良いのが特徴です。

また、植え替え時に用土と根が張り付きにくく、古い土を落としやすいため、

根に与えるダメージが少ない点もメリットです。

ピートモス

水苔などの蘇苔類、ヨシ、スゲ、ヌマガヤなどの植物が堆積し、腐植化した泥炭を脱水し細かくした用土です。

園芸用にもよく用いられており、ホームセンターなどで販売されているサラセニア(ヘイシソウ)によく使われていたりもします。

保水性に優れているので、赤玉土や鹿沼土と混ぜて使う方が多いです。

肥料

栽培家によって肥料を与えるかどうかは賛否が分かれるのですが、

水苔や鹿沼土でサラセニア(ヘイシソウ)は十分に育つので不要です。

それでも他の植物を育てている方にとっては肥料は与えるのが当たり前という感覚の方もいます。

もし肥料を与えるのであれば生長が活発になる5月から8月くらいにかけて、暖効性化成肥料を月1回程度か、液体肥料を1週間に一度程度与えてみるといいです。

サラセニア(ヘイシソウ)の植え替え

用土の状態を清潔に保つためには植え替えが必要です。

新しい用土にすると、今まで以上にスクスクと育ってくれるようになります。

水苔などの有機質の用土は毎年、鹿沼土などの用土は2、3年に一度植え替えするのが良いです。

適切な時期

サラセニア(ヘイシソウ)の植え替えは12月から2月の越冬期が植え替えに向いている時期です。

サラセニアは生長が早いので、1・2年に一回は植え替えをする必要があります。

状態が悪く、どうしても植え替えをしたい場合でも極力夏場は避けるのが賢明です。

方法

植え替え自体は他の観葉植物と同様の手順で行います。

・移しかえる容器を準備する

・水苔の場合は事前に水を差し、フカフカの状態にする

・サラセニア(ヘイシソウ)本体を根を傷つけないように底から持ち上げる

・古い用土(水苔など)を取り除く

・腐っている根の部分をハサミで切り取る

・新しい水苔で根を包み、容器に入れる

気を付けること

サラセニア(ヘイシソウ)は食虫植物の中でも特に生長が早いです。

半年くらいでもあっという間に広がってくるので、植え替えする際はなるべく大きめの鉢に移すようにしてください。

サラセニア(ヘイシソウ)の温度・湿度管理

サラセニア(ヘイシソウ)の生育環境は北アメリカの湿地帯に属する種がほとんどです。

日本と同じように四季があり、夏と冬との寒暖差がかなりあります。

ネペンテス(ウツボカズラ)など熱帯地域にいる食虫植物とは異なり、

日本の戸外の環境で問題なく育ちます。

適切な温度

春から秋にかけては大抵の種は戸外でもスクスク育つので、問題ありません。

ですが、35度を超え、無風の日などは注意が必要です。

暑すぎる日は少し涼しい環境に移してあげるなどはしましょう。

冬場は休眠期になるので10度以下の環境にすることが必須です。

この休眠期をしないと春先に突然元気がなくなって枯れてしまうというのをよく耳にします。

室内で栽培している場合は注意が必要です。

戸外に移す、暖房の入れない部屋に移すなどの中からできることをしましょう。

適切な湿度

湿地帯は湿度が常に50%以上の場所が多かったりします。

ただし、栽培において常に80%以上にすると枯死してしまう種が多いので湿度管理はとても重要です。

湿度80%未満、50%以上を目安として育成しましょう。

湿度は温度・日照・通気。根の状態とも密接に関係しています。

強い根が付いていれば多少の乾燥でも枯れることはありませんが、購入したばかりのサラセニア(ヘイシソウ)がしっかり育つまでは、

葉水を与えたりしてなるべく乾燥しないように気をつけます。

どうやって湿度を保つ?

最も簡単な方法は「腰水栽培」をすることです。

常に用土の湿度を保つことができれば、元気に育ちます。

鉢を囲う袋やゲージを用意することもできますが、その場合は完全な密封空間にはならないように通気も確保することを忘れずに。

他にも水槽や温室で栽培する方も多いです。

通気

湿度を保つのは大事なのですが、通気も重要です。

空気が停滞しやすい水槽などは特に注意が必要で、完全な密封空間にはならないようにし、

気温が上がる夏場などはサラセニア(ヘイシソウ)には直接風が当たらないように気をつけながらファンなどを設置しましょう。

サラセニア(ヘイシソウ)の増やし方

サラセニア(ヘイシソウ)の増やし方は主に2つあります。

親株が以下のような状態になった時に対応するのがオススメです。

・株分け

・種まき

株分けや種まきで増やすことができます。

株分けに適した時期

気温が下がり休眠期間の12月から2月が向いている時期です。

特に夏から秋は極力避けるようにします。

株分けの方法

株分けをする場合は葉の付け根部分にある根茎を切り取ります。

とにかくスピード勝負になるので切り取った挿し穂はすぐに水につけることが大事です。

①葉の付け根部分にある根茎を斜めに切る

②葉を半分に切る

③バケツなどに水を入れ、挿し穂を水につける

④鉢を用意し水苔で挿し穂を植える

何よりも切り取った部分を乾燥させないことが成功の秘訣です。

種まきの方法

サラセニア(ヘイシソウ)の開花時期は5月〜7月です。

花を咲かせ、その花が枯れると小さな種をつけます。

種がない場合はネットなどで購入することもできます。

種まきの適切な時期は2月〜4月ごろです。

①濡らした種を冷蔵庫に1ヶ月ほど入れる

②用土と鉢を用意する

③種をまく

冷蔵庫に入れることにより、発芽のタイミングが揃います。

また、休眠期を越したことをサラセニア(ヘイシソウ)の種が把握できることもメリットです。

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サラセニア(ヘイシソウ)のオススメ育成方法

サラセニア(ヘイシソウ)がすくすく育つ環境を作るための代表的な育て方を2つ紹介します。

①鉢で育てる

②水槽で育てる

予算や自宅の環境によって適切な栽培方法を選びましょう。

飼育方法①鉢で育てる

鉢で育てるのが一般的な飼育方法。

鉢や用土を揃える他にはほとんどお金がかからないので、最もコスパが良いです。

鉢の置く場所

春から秋にかけては戸外で日の当たりやすく、通気のある環境に置きます。

真夏の炎天下の直射日光では逆に弱ってしまう場合もあるため、その際は間接的に日が当たる場所などに移しましょう。

冬は戸外で日の当たる場所かつ、気温の低い環境が望ましいです。

水やり

オススメは受け皿を用意し、1〜3cmの水を入れた上に鉢をおく「腰水栽培」です。

春から秋にかけての水やりは鉢土を乾かさないように頻繁にあげます。

冬は気温が低いため、頻繁に水やりはせず、土が乾いたら水やりをする程度にしてください。

用土

水苔のみ、もしくは鹿沼土・赤玉土・ピートモスを混ぜた用土がオススメです。

サラセニア(ヘイシソウ)は元々栄養の少ない土地で生息しているため、肥料の入った土だと、弱ってしまう場合もあります。

害虫・病気

春から秋はアブラムシやカイガラムシが付くことがよくあります。

特にアブラムシは新しく生えてきた葉につくため、生長を阻害しかねません。

また、斑点病にも気をつける必要があります。

植え替えのタイミング

株が大きくなってきたら、一年の中でも休眠期の12月から2月がオススメです。

サラセニア(ヘイシソウ)は根は強いですが、傷つけないように注意しながら、土などを取り除き、

根が常に乾燥しないようにしながら作業をしましょう。

飼育方法②水槽で育てる

インテリアとしても楽しめる飼育方法。水槽の中で育てるため、湿度や光調の管理が楽です。

テラリウムやアクアテラリウムとして上手く作ることができれば、オシャレなインテリアにもなり、近年は人気が急上昇中です。

必要な設備を整えるまで少し費用はかかります。

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サラセニア(ヘイシソウ)の大きさ

サラセニア(ヘイシソウ)は15cmほどの小型種から80cm以上になる大型種まであります。

大型種を水槽で育ててしまうと生長スピードにゲージのサイズが間に合わず、栽培が困難になります。

プルプレアやプシタシナ、もしくはその交配種など小型種を選ぶことをお勧めします。

大きなサイズであってもアラータなど4、50cmほどのサイズの中型種が上限だと思います。

水槽の大きさ

サラセニア(ヘイシソウ)は食虫植物の中で最も生長が早いです。

購入時にちょうどのサイズを選んでしまうと生長に追い付かず、窮屈な空間になってしまいます。

60cm以上の水槽がオススメです。

時折、食虫植物の様々な種を同じ水槽で栽培しているテラリウムを見かけるのですが、初心者の方にはオススメできません。

十中八九どの種かが枯れることになるので、初めて栽培する場合は一種のみの栽培にしましょう。

水槽の置く場所

主に人口ライトによって光合成を促すことになるため、日の当たらない場所でも問題ありません。

テラリウムにする場合は用土などを入れるため、かなりの重量になります。安定感のある台に設置するのが望ましいです。

水やり

常時湿度を70%に保つことが理想。

湿度計を見ながら、週に一回程度の水やりをして下さい。

湿度が高いため、カビには要注意。植物専用のカビを抑えるスプレーがあると良いです。

用土・土台

鉢と同様に水苔のみ、もしくは鹿沼土・赤玉土・ピートモスを混ぜた用土がオススメです。

根を用土で包んで設置します。

害虫・病気

室内の水槽であれば、害虫はほぼつくことはありません。

カビによって根が傷んだりしないように気をつけましょう。

リセットのタイミング

鉢と同様に5月から8月が良いです。

水槽を洗浄したり、新しくテラリウムを作る際は特に根が乾かないように注意を払います。

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冬場の移動

忘れてはならないのがサラセニア(ヘイシソウ)は休眠期を必須とする食虫植物です。

11月末から12月になったら、戸外もしくは室内の暖房の効かない部屋に移して休眠期間を作ってあげてください。

この休眠期間を作らなければほとんどの場合、春先に弱り、やがて枯死してしまいます。

移動しやすい場所などに設置すると休眠期の移動が楽になるかも知れませんね。

サラセニア(ヘイシソウ)を育ててみよう

サラセニア(ヘイシソウ)の育て方からおすすめの育成方法までご紹介してきました。

食虫植物は、虫を捕まえる独特な見た目と構造が何よりも印象的で、一度ハマると、とても愛着のわく植物だと思います。

栽培は難しそうな印象があるかもしれないですが、初めて育てる方はそこまで気にする必要はないと思います。

特にサラセニア(ヘイシソウ)は見た目が美しく、日本でも古くから栽培されてきた馴染みのある食虫植物です。

ベランダや庭、インテリアにいるだけで、特異な雰囲気を醸し出してくれます。

初夏に咲く花も風情があってとても綺麗ですよ。

ぜひこの機会にサラセニア(ヘイシソウ)を育ててみてはいかがですか。

  • この記事を書いた人

ネペ吉

ネペンテス(ウツボカズラ)にハマった食虫植物。 仕事はセレクトショップにて8年経験ののちWEB業界に転職した。 柴犬を飼って、自然に囲まれた場所で生活をすることが夢。

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