ハエトリグサ(ハエトリソウ)は1属1種の食虫植物!
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の特徴的な見た目と、日本国内での栽培のしやすさから特に人気のある食虫植物といえます。
実は元々は1属1種のみの食虫植物というのはご存じですか?
生息域もほかの食虫植物と比較すると限定的で、アメリカ合衆国南東部のノースカロライナ州、サウスカロライナ州などの東海岸の湿地のみとなっています。
その育てやすさから、近年は人口交配種が数多く作られています。
このページでは初心者でも栽培しやすい食虫植物のハエトリグサ(ハエトリソウ)の定番種や人気の種などを紹介します。
ここで紹介している種を知れば、あなたも明日からハエトリグサ(ハエトリソウ)マニアになれます。
目次‐Contents‐
食虫植物の中でも特に栽培しやすい?
ひとえに食虫植物といっても数多くの種が世界中に生息しています。
食虫植物の共通点として枯渇した土壌で独自に進化してきているのですが、
例えばネペンテス(ウツボカズラ)は東南アジアの熱帯地域、サラセニア(ヘイシソウ)はアメリカ南部や東部、セファロタス(フクロユキノシタ)はオーストラリアの限られた地域のみに生息している、など環境は様々です。
栽培する上で最も大事なのが生息している種の環境にいかに近づけられるかというのがポイントになるのですが、
ハエトリグサ(ハエトリソウ)が自生しているアメリカ合衆国南東部のノースカロライナ州、サウスカロライナ州などの東海岸の湿地帯は日本と環境が非常に近いのです。
そのため、他の食虫植物を育てるときに必要な温度管理器具や栽培ケースがなくても栽培できるので、
リーズナブルかつ栽培者の負担が少ないのもハエトリグサ(ハエトリソウ)のメリットと言えるのではないでしょうか。
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定番種から、人気種まで形はさまざま
元々は1属1種のハエトリグサ(ハエトリソウ)ですが、
人工交配などで様々な種が作られてきました。
ほとんどの方がハエトリグサ(ハエトリソウ)と聞くと、マシスプラ・オールドタイプという原種を思い浮かべるでしょう。
ハエトリグサ(ハエトリソウ)はこの人工交配によって、「エクレタ型」と「ロゼット型」に分けられるようになりました。
「エクレタ型」は葉っぱが上を向くオーソドックスな形で、
「ロゼット型」は一輪の花のように地面に這って葉をつけ、中心から放射状に広がります。
ここでは原種から、エクレタ型、ロゼット型の人気種をいくつか紹介していきます。
色々な種類を知り、好みの種を探すのも楽しいですよ。
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の原種!
日本国内で最も栽培している方が多いと言われている二種を紹介します。
比較的育てやすく、見た目も誰もがイメージするハエトリグサ(ハエトリソウ)であり、価格帯もお手頃です。
ホームセンターやネットなど様々なお店で入手できるのもポイントです。
ディオネア・マスシプラ オールドタイプ
日本国内で最も栽培されている種です。
ホームセンターやお花屋さんなどで販売されているハエトリグサ(ハエトリソウ)はほとんどがマスシプラ・オールドタイプになります。
このハエトリグサ(ハエトリソウ)は捕食葉が綺麗な黄緑色で内側部分に赤みがあります。
様々なキャラクターに用いられた特徴的な見た目は人工交配によって数多くの種が作られるようになったのも頷けます。
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エクレタ型の人気ハエトリグサ(ハエトリソウ)
続いて、エクレタ型のハエトリグサ(ハエトリソウ)を紹介していきます。
認知度や販売しているお店は限られますが、マスシプラ・オールドタイプに引けをとらない人気種です。
実店舗で販売されているお店はかなり限られてくるため、ピンポイントでこの種が欲しい、という時はネットショップで探すことをお勧めします。
ディオネア・マスシプラ レッドピラニア
この種はハエトリグサ(ハエトリソウ)レッドピラニアと販売されることが多いです。
育ってくると、鮮やかな赤紫色の捕虫葉になり、その色味から非常に人気です。
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ディオネア・マスシプラ シャークティース
地面近くに捕虫葉を付けることが多いハエトリグサ(ハエトリソウ)の中で、まるで首のような茎をにょろっと伸ばし、綺麗な黄緑色の捕食葉を付ける種です。
葉の棘が短くギザギザしているのがサメに似ていることからこの名が付けられました。
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ディオネア・マスシプラ レッドドラゴン
1990年代後半から市場で販売されるようになった種で、ハエトリグサ(ハエトリソウ)赤い竜としても販売されています。
こちらも首のような茎が長いのが特徴です。
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ディオネア・マスシプラ ホエール
名前のようにクジラの髭のような捕虫葉をつけるのが特徴です。
市場にはあまり出回っていないと言われています。
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ロゼット型の人気ハエトリグサ(ハエトリソウ)
ハエトリグサ(ハエトリソウ)がすでに個性的な植物ですが、
その中でも更に個性的な種がロゼット型です。
こちらも実店舗ではなかなかお目にかかることはないと思うので、ネットショップで探すことをお勧めします。
ディオネア・マスシプラ ビッグマウス
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の中でも特に大きな捕虫葉を付けるのがビッグマウスです。
内側が色鮮やかな赤色になり、短い葉柄なのも特徴です。
たまにホームセンターなどでオールドタイプに交じって販売されてたりもします。
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ディオネア・マスシプラ ピンクビーナス
個性的なロゼッタ型の中で、赤色の捕虫葉をつけるハエトリグサ(ハエトリソウ)です。
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ディオネア・マスシプラ B52
ハエトリグサ(ハエトリソウ)の中でも、ビックマウスと並んで大きくなると言われている種です。
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ディオネア・マスシプラ カップトラップ
捕虫葉がカップのような丸みのある形になるのが特徴です。
色は黄緑色が強い印象です。
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ハエトリグサ(ハエトリソウ)をもっと知りたい?おすすめスポット
育てる前に実物を見てみたい、興味はあるけど育てるまではいかない、という方にはハエトリグサ(ハエトリソウ)を直接見に行ってみてはどうでしょうか。
僕は10年程前から食虫植物を育ててみたいという気持ちがあったのですが、なかなか、いざ購入し育てる、というところまでには時間がかかりました。
ここでは食虫植物が数多く見られる植物園を紹介します。
既に育てている方なら尚更楽しいと思います。
東京、新宿御苑
世界一、人口密度の高い(?)新宿にある「新宿御苑の大温室」です。
新宿御苑自体が大きな公園になっているので、大温室以外にも原っぱでピクニックしたり、近場の飲食店に寄ったりもでき、一日中楽しめるのも良いです。
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大阪、 咲くやこの花館
関西きっての食虫植物を取り扱う「咲くやこの花館」では常設展でも十分に多種多様な食虫植物を見ることができます。
ここの特徴は亜熱帯と高山帯、どちらの食虫植物も見れることではないでしょうか。
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食虫植物の聖地?兵庫フラワーセンター
日本国内で食虫植物好きに最も有名な植物園といえばここでしょう。
「食虫植物の聖地」と言われるくらい数多くの食虫植物が栽培されており、「食虫の神」と呼ばれる栽培のスペシャリストが在籍しています。
まだ僕は行ったことがないのですが、兵庫に足を運んだら必ず行きたい植物園です。
ハエトリグサ(ハエトリソウ)を育ててみよう
ひとえにハエトリグサ(ハエトリソウ)といっても、さまざまな見た目があります。
最初は1鉢だけだったけど気づいたら、、という栽培家の方も珍しくありません。
もしこの中でも気になった種がいたら、実店舗やネットで探してみるのはいかがでしょうか。
一度その魅力に気付くと、きっとハマりますよ。
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