サラセニア(ヘイシソウ)の原種は8種!?
この記事はこのような方にオススメ
- サラセニア(ヘイシソウ)にどんな種類があるのか知りたい
- 特徴を知りたい
- 栽培しやすい種を知りたい
サラセニア(ヘイシソウ)には様々な種類が存在しますが、実は原種は8種と言われています。
それって多いの?少ないの?っていう話なのですが、例えばハエトリグサやセファロタスは1属1種しかいないですし、ウツボカズラに至っては数十種存在します。
いざサラセニア(ヘイシソウ)を栽培しようと考えた時に闇雲に購入すると、思っていた大きさでなかったり、色味や形が違かったりというのもよく耳にします。
ここで紹介している種を知れば、サラセニア(ヘイシソウ)の中でどの種を育てたいか明確になります。
ぜひ購入の際の参考にしてください。
生息地域や種によって形や色、大きさまで全然違う
サラセニア(ヘイシソウ)は生息域が広大に分布している食虫植物です。
カナダからアメリカ合衆国南部・東部を中心に、南アメリカ大陸の一部にも生息しています。
植物種全体で見ても、比較的広域に繁栄しており、それが多様性に繋がっています。
サラセニア(ヘイシソウ)と聞くと、1属全体をイメージする方が多いかも知れません。
例えば、小型種のプルプレアと大型種のフレバだと形も見た目も大きさも全然違います。
色々な種類を知り、好みの種を探すのも楽しいですよ。
定番種から、人気種、希少種までさまざま
定番と言われているのは
プルプレアやプシタシナ、アラータ、レコウィラ、フレバです。
ネットで探すと最近はオレオフィラやスカーレットベルなんかもよく売ってたりしますよね。
原種は8種なのですが、特に見た目が華やかなサラセニア(ヘイシソウ)は交配種が次々に生み出されていっています。
他の食虫植物と比較すると、サラセニア(ヘイシソウ)は交配種を作り安いとも言われていて、
日本の環境下はサラセニア(ヘイシソウ)の生息域と非常に近いので、育てやすいのも人気の所以だったりします。
ここでは、2つのカテゴリーに分けてお勧めのサラセニア(ヘイシソウ)を紹介していきます。
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サラセニア(ヘイシソウ)の原種8種!まずこの種を知っておきたい
交配種含めてサラセニア(ヘイシソウ)の様々な種の源になっているのがこれから紹介する8種です。
交配種の品名を見た時にも、「◯◯◯×◯◯◯の交配種ね、それなら大きくなりそうだし、大きな鉢が必要かな」とかの目安にもなったりします。
サラセニア(ヘイシソウ)を栽培するならまずは抑えておきたいですね。
サラセニア・アラータ
定番種のアラータは黄緑色の葉と口内部に赤い模様があるのが特徴です。
サイズは大型に分類されますが、細身の縦に伸びる葉は多く付ける傾向にあります。
比較的育てやすく色味が綺麗なため、人気の原種です。
北米南部の湿地帯に自生するサラセニア(ヘイシソウ)の種の中で、最も暖地に生息しているため、暖かく湿った環境を好みます。
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サラセニア・フラバ(和名:キバナヘイシソウ)
フラバもサラセニア(ヘイシソウ)の人気原種です。
種によっては全体が赤いウィスツーバや、赤い模様が多く入るバーガンディなどもあります。
株立ちが良く、フタが円形で丸みを帯びているのが特徴で、
最大90cmほどまで生長し、大型に分類されます。
黄色みが非常に綺麗ですが、独特の臭気を放つため、
自宅で育てる際は臭いを確認してから購入することをおススメします。
和名はキバナヘイシソウと呼ばれています。
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サラセニア・レウコフィラ(和名:アミメヘイシソウ)
葉の上部が白く、赤い模様が美しい大型の原種です。
サラセニア(ヘイシソウ)の中でも特に印象的なレウコフィラは観賞用として非常に人気があります。
北米のメキシコ湾岸の湿地帯や五大湖の周辺に生息しています。
日本では20世紀初めに栽培されるようになりました。
和名はアミメヘイシソウと呼ばれます。
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サラセニア・ミノール(和名:コウツボソウ)
中型サイズで丸みを帯びた葉をつけ、上部に白い斑点のような模様はミノールならではです。
栽培用に人気が高くサイズもそこまで大きくならないため、テラリウムや家庭栽培に用いられているのをよく見かけます。
他のサラセニア(ヘイシソウ)との交配に使用されることも多いです。
和名はコウツボソウです。
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サラセニア・プルプレア(和名:ムラサキヘイシソウ)
サラセニア(ヘイシソウ)の原種の中でも育てやすいと言われています。
亜種はいくつかあり、主に寒さに強いプルプレア系と、暑さに強いべノーサ系に分かれます。
レコウィラと生息域が重なっており、北米のメキシコ湾岸の湿地帯やアパラチア山、五大湖の周辺に生息しています。
和名はムラサキヘイシソウと呼ばれ、その名の通り赤紫色の色味とこじんまりしたフォルムが可愛いです。
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サラセニア・プシタシナ (和名:ヒメヘイシソウ)
プシタシナは他のサラセニア(ヘイシソウ)とは異なり、瓶子体が直立せずにロゼット状に横に広がりを見せます。
サイズは小型種に分類され、最大でも15cm程度と室内でも栽培しやすいです。
プルプレアと並んで、近年栽培する方が増えている人気な種です。
和名はヒメヘイシソウです。
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サラセニア・ルブラ (和名:アカバナヘイシソウ)
赤色の条線模様が特徴的なルブラは10~20cm程度の小型種です。
北米南東部の湿地帯に生息するサラセニア(ヘイシソウ)で、
開花時に独特な臭いを出すのが特徴です。
和名のアカバナヘイシソウの通り、真っ赤な赤色~暗赤色の花を咲かせます。
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サラセニア・オレオフィラ
アメリカのノースカロライナ州、アラバマ州、オレゴン州の山岳湿地帯に生息するサラセニア(ヘイシソウ)です。
最大70cmほどまで育つ中型~大型に分類され、絶滅を危惧されている希少種です。
緑色の瓶子体と赤色の網目模様が綺麗な見た目です。
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サラセニア(ヘイシソウ)の人気交配種って?
続いて、サラセニア(ヘイシソウ)の人気交配種を4種紹介していきます。
認知度や販売しているお店は限られますが、原種に引けをとらない人気種です。
実店舗で販売されているお店はかなり限られてくるため、ピンポイントでこの種が欲しい、という時はネットショップで探すことをお勧めします。
サラセニア・アラバメンシス
綺麗な緑色のサラセニア(ヘイシソウ)です。
アメリカのアラバマ州にのみ生息していますが、
亜種はミシシッピ州やフロリダ州でも確認されています。
ルブラの亜種です。
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サラセニア'コーティ' プルプレア×プシタシナの交配種
プルプレアとプシタシナの交配種のコーティは、
赤みが強いのが特徴の種です。
サイズはあまり大きくならない小型種で、近年栽培する方が増えています。
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サラセニア'エクセレンス' ミノール×レウコフィラの交配種
上部に白い斑点の模様を付けるミノールと赤みの模様が綺麗なレウコフィラ、
両種の特徴が反映されている人気の交配種です。
比較的大きく育ちます。
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サラセニア’スカーレットベル’
サラセニア(ヘイシソウ)の中でも特に丈夫で非常に育てやすい種です。
また、見た目も綺麗で近年ではSNSにアップする方をよく見かけるようになりました。
中型サイズに分類されます。
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サラセニア’フィラデルフィア’
アラータやフラバほど直立はしませんが、
小型種のタイプでは珍しく上方向に延びていくのが特徴のフィラデルフィアです。
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サラセニア(ヘイシソウ)をもっと知りたい?おすすめスポット
育てる前に実物を見てみたい、興味はあるけど育てるまではいかない、という方にはサラセニア(ヘイシソウ)を直接見に行ってみてはどうでしょうか。
僕は10年程前からサラセニア(ヘイシソウ)を育ててみたいという気持ちがあったのですが、なかなか、いざ購入し育てる、というところまでには時間がかかりました。
ここではサラセニア(ヘイシソウ)が数多く見られる植物園を紹介します。
既に育てている方なら尚更楽しいと思います。
東京、新宿御苑
世界一、人口密度の高い(?)新宿にある「新宿御苑の大温室」です。
立派に育ったサラセニア(ヘイシソウ)が見れます。
新宿御苑自体が大きな公園になっているので、大温室以外にも原っぱでピクニックしたり、近場の飲食店に寄ったりもでき、一日中楽しめるのも良いです。
大阪、 咲くやこの花館
関西きっての食虫植物を取り扱う「咲くやこの花館」では常設展でも十分に多種多様なサラセニア(ヘイシソウ)を見ることができます。
ここの特徴は亜熱帯と高山帯、どちらの食虫植物も見れることではないでしょうか。
食虫植物の聖地?兵庫フラワーセンター
日本国内で食虫植物好きに最も有名な植物園といえばここでしょう。
「食虫植物の聖地」と言われるくらい数多くの食虫植物が栽培されており、「食虫の神」と呼ばれる栽培のスペシャリストが在籍しています。
まだ僕は行ったことがないのですが、兵庫に足を運んだら必ず行きたい植物園です。
サラセニア(ヘイシソウ)を育ててみよう
ひとえにサラセニア(ヘイシソウ)といっても、様々な見た目や大きさ、特徴などがあるのはお分かりいただけましたでしょうか。
最初は1鉢だけだったけど気づいたら、、という栽培家の方も珍しくありません。
もしこの中でも気になった種がいたら、実店舗やネットで探してみるのはいかがでしょうか。
色々な顔が楽しめるサラセニア(ヘイシソウ)、一度その魅力に気付くと、きっとハマりますよ。
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