和名はツボウツボカズラと呼ばれ、観賞用に親しまれている人気の種です。
特徴はなんといっても、丸っこく硬い捕虫袋を敷き詰めるように生やすところです。
そんなネペンテス・アンプラリア(ツボウツボカズラ)の育て方やオススメの栽培方法、トリビアまでご紹介していきます。
目次‐Contents‐
ネペンテス・アンプラリア(ツボウツボカズラ)の基本情報
オススメ度 | ★★★ |
栽培しやすさ | ★★★ |
入手しやすさ | ★★★ |
価格の手頃さ | ★★★ |
見た目の良さ | ★★★★★ |
※見た目は完全な主観です
分類
分類 | 被子植物 | angiosperms |
真正双子葉類 | eudicots | |
コア真正双子葉類 | core eudicots | |
目 | ナデシコ目 | Caryophyllales |
科 | ウツボカズラ科 | Nepenthesceae |
属 | ウツボカズラ属 | Nepenthes |
種 | ネペンテス・アンプラリア | Nepenthes ampullaria |
アンプラリアは様々な種があり、赤色が綺麗なレッドやオールレッド、緑色のグリーンイリアンジャヤ、白っぽい袋を付けるスマトラグリーンなど、亜種が10種以上あります。
生息場所
マレー半島やニューギニア、ボルネオなどの低地に生息しています。
熱帯雨林のジャングルのような湿地帯に発見されることが多いです。
生息分布はかなり広い部類で、その生息域の広さも種の多様性に繋がっています。
捕虫袋の大きさ
アンプラリアはあまり大きな袋をつけず、2cmから大きくても8cmほどのサイズになります。
捕虫袋自体は小さいですが下位袋を敷き詰めるように付けます。
捕虫袋の特徴
下位の部分に多く付け、他のネペンテス(ウツボカズラ)と比較すると、硬めです。
形は丸く、蓋は尻尾のように後方に開き切ります。
種によってカラーが異なり、赤みの強い種から緑色まで、幅広く存在します。
袋の付け方も特徴的で、上位袋や中位袋も分散するように付けるのではなく、一箇所にまとまって付くことが多いです。
葉の特徴
あまり波は打たず広葉樹のような葉を付けるのが特徴です。
赤い袋をつける種であっても緑系の葉になります。
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ネペンテス・アンプラリア(ツボウツボカズラ)の育て方
捕虫袋は小さいのですが、集合的に生やすのでそれなりの栽培スペースが必要になります。
特に冬場の寒さには気を使う必要があり、できる限り室内での栽培がオススメです。
ネペンテス・アンプラリア(ツボウツボカズラ)の栽培表
日照度合い | 50%程度の遮光 |
水やり頻度 | 週に3、4回ほど |
乾燥 | あまり強くない |
アンプラリアは低地の湿地帯に生息しているため、適度な水が必要ですが与えすぎるのも良くありません。
かといって乾燥にもあまり強くないため、適度な湿度と気温を保つのは結構難しいです。
日当たり
ネペンテス(ウツボカズラ)は日の当たる場所を好みますが、強すぎる日光はNGです。
遮光できるくらいの陽の光で十分に育ちます。
特に夏は直射日光と温度に注意しましょう。
水やり
乾燥にあまり強くないですが、頻繁に水をあげすぎるのも良くないと言われています。
気温の高い夏はでも1日一回程度の水やりをしてください。
冬は空中湿度が下がりすぎないように、葉水を適度に与えると良いです。
用土
水苔もしくは鹿沼土などの保水性が良いものがオススメです。
栽培環境によって相性はありますが、 水苔で育てれば間違いないでしょう。
おススメの栽培方法
アンプラリアは暑さには比較的強いですが、暑すぎたり、湿度が高すぎるのも良くありません。
冬場は戸外で育てず室内に移し、保温器具でしっかり温めましょう。
袋をたくさんつけるため、省スペースでの栽培にはあまり向いておらず、少し大きめの鉢での栽培がオススメです。
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ネペンテス・アンプラリア(ツボウツボカズラ)の価格
ネペンテスの中では平均か若干高めの価格帯です。
夏・冬ともに管理にはそれなりの機材が必要なので、しっかり準備した上での購入をした方が、後で困りません。
ネペンテス・アンプラリア(ツボウツボカズラ)の相場
小さいサイズは3000円から6000円ほどで販売されています。
5号より大きくなると1万円を超えるものもあります。
ネペンテス・アンプラリア(ツボウツボカズラ)が購入できるお店
中々オフラインで出回っているのは見たことがありません。
ホームセンターで探してもおそらくほぼ見つからないと思います。
たまに園芸店やお花屋さんで売られていることはありますが、ネットでの購入がオススメです。
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知ってるようで知らない?食虫植物のトリビア⑦
ツル科の植物でもあるネペンテス(ウツボカズラ)は東南アジア近辺では古くから食用にされてきたりと馴染み深い植物です。
現地ではそのツルを使ってロープの役目を果たすことがよくあったようです。
僕は引っ張ったり、ましてやロープ代わりにしたことなんてないのでわからないですが、頑丈なんでしょうか?
どういう風に使っているのかご存知の方いたらぜひ教えてください。
大切に育てた可愛いネペンテス(ウツボカズラ)をロープに使うなんて、僕は反対ですけどね。
ネペンテス・アンプラリア(ツボウツボカズラ)を育ててみよう
丸っこい捕食袋が可愛いアンプラリア。
栽培は少し難易度が高いと言われていますが、他の種にはない見た目は女性にも人気が高いようです。
ぜひこの機会にアンプラリアの栽培に挑戦してみてはどうでしょうか。
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