【ネペンテス・グラシリス】緑の捕食袋が人気のネペンテス(ウツボカズラ)。基本情報から育て方、オススメの栽培方法など【ローランド種】

ホームセンターではアラータやベントラータなどの次に販売されている人気の種です。

グラシリスは多数の亜種が存在していて、特によく見るのはスポートと呼ばれる小さい袋を付けます。

赤みが入る種の多いネペンテス(ウツボカズラ)の中では、珍しいグリーンの色が魅力的なグラシリス。

そんなネペンテス・グラシリスの育て方やオススメの栽培方法などをご紹介していきます。

ネペンテス・グラシリスの基本情報

※見た目は完全な主観です

分類

グラシリスはオランダの植物学者ピーター氏によって、

1939年に正式に学名を付けられました。

生息場所

ボルネオ島やカンボジア、マレー半島、シンガポール、タイ、スラウェシ島の主に低地に生息しています。

熱帯雨林のジャングルのような湿地帯に発見されることが多く、

生息分布はかなり広いです。

捕虫袋の特徴

少しくびれのあるフォルムに、黄緑色の捕食袋を付けます。

このような色味は珍しく、ローランド系の中でも人気の種です。

葉の特徴

あまり波は打たない葉を付けるのが特徴です。

グラシリスは葉は深緑色で、捕食袋の黄緑系のグリーンと合わさってとても上品な印象です。

ネペンテス・グラシリスの育て方

参考程度ですが、グラシリスの自生地とそれを元に算出した理想の環境です。

生長は比較的早く、ぐんぐん葉をつけていきます。

ほとんどの種は標高100m以下に生息していると言われているため、

低地系の育て方が向いています。

ネペンテス・グラシリスの栽培表

グラシリスは湿地帯に生息しているため、適度な水が必要ですが与えすぎるのも良くありません。

かといって乾燥にもあまり強くないため、適度な湿度と気温を保つのは結構難しいです。

秋から気温が下がりだすと急に弱ってくるため、温室もしくはヒーターなど保温環境が必須です。

日当たり

ネペンテス(ウツボカズラ)は日の当たる場所を好みますが、強すぎる日光はNGです。

遮光できるくらいの陽の光で十分に育ちます。

特に夏は直射日光と温度に注意しましょう。

水やり

乾燥にあまり強くないですが、頻繁に水をあげすぎるのも良くないと言われています。

気温の高い夏はでも１日一回程度の水やりをしてください。

冬は空中湿度が下がりすぎないように、葉水を適度に与えると良いです。

用土

水苔もしくは鹿沼土などの保水性が良いものがオススメです。

栽培環境によって相性はありますが、 水苔で育てれば間違いないでしょう。

オススメの栽培方法

グラシリスは暑さには比較的強いですが、暑すぎたり、湿度が高すぎるのも良くありません。

冬場は戸外で育てず室内に移し、保温器具でしっかり温めましょう。

省スペースでの栽培にはあまり向いておらず、少し大きめの鉢での栽培がオススメです。

ネペンテス・グラシリスの価格

ネペンテス(ウツボカズラ)の中ではお手頃な価格帯です。

夏・冬ともに管理にはそれなりの機材が必要なので、しっかり準備した上での購入をした方が、後で困りません。

ネペンテス・グラシリスの相場

小さいサイズは500円から1000円ほどで販売されています。 

5号より大きくなる種はほとんど販売されていません。

ネペンテス・グラシリスが購入できるお店

ホームセンターでよく販売されています。

たまに園芸店やお花屋さんで売られていることはありますが、ネットでも販売されているので

お好みの入手方法で探してみてください。

ネペンテス・グラシリスの亜種

生息域が広いことから、多数の亜種が発見されています。

その中で人気な種をいくつか紹介します。

ネペンテス・グラシリス ジャイアント

ネペンテス・グラシリス ブラック

ネペンテス・グラシリス スポート

ネペンテス・グラシリスを育ててみよう

ネペンテス(ウツボカズラ)の中では珍しいグリーンの捕食袋を付けるグラシリス。

低地系の栽培さえ準備できればどんどん生長していき、他の種にはない見た目は人気が高いです。

 ぜひこの機会にグラシリスの栽培に挑戦してみてはどうでしょうか。