ネペンテス(ウツボカズラ)

【ネペンテス・ラフレシアナ(ウツボカズラ)】日本で初めて栽培されたネペンテス(ウツボカズラ)。育て方やオススメの栽培方法など【ローランド種】

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【ネペンテス・ラフレシアナ(ウツボカズラ)】日本で初めて栽培されたネペンテス(ウツボカズラ)。育て方やオススメの栽培方法など【ローランド種】

和名はウツボカズラと呼ばれ、日本で最も古くから栽培されている種です。

多くの方はネペンテス・アラータがウツボカズラと認識されていると思うのですが、実はラフレシアナが本来の由来なのです。

1902年にイギリスから持ち込まれたと言われています。

 そんなネペンテス・ラフレシアナの育て方やオススメの栽培方法までご紹介していきます。

ネペンテス・ラフレシアナ(和名:ウツボカズラ)の基本情報

オススメ度 ★★★★★
栽培しやすさ ★★★
入手しやすさ ★★★★
価格の手頃さ ★★★
見た目の良さ ★★★★★

※見た目は完全な主観です

分類

分類 被子植物 angiosperms
真正双子葉類 eudicots
コア真正双子葉類 core eudicots
ナデシコ目 Caryophyllales
ウツボカズラ科 Nepenthesceae
ウツボカズラ属 Nepenthes
ネペンテス・ラフレシアナ Nepenthes.rafflesiana

ラフレシアナは様々な種があり、赤色が強いクチン レッドや、白っぽい袋を付けるニベアなど、亜種が10種以上あります。

生息場所

マレー半島、シンガポール、ボルネオ島などの低地に広く生息しています。

熱帯雨林のジャングルのような湿地帯に発見されることが多いです。

生息分布はかなり広い部類で、その生息域の広さも種の多様性に繋がっています。  

また、アンプラリアと生息域が重なっていることから、天然交配種のフーケリアナもよく発見されています。

捕虫袋の大きさ

ラフレシアナはネペンテス(ウツボカズラ)の中でも特に大きな袋をつけます。

広域に分布しているためラフレシアナの種の中でもサイズは様々ですが、通常の栽培では20cmから30cmほど、生息域では1m以上のものが見つかったこともあります。

捕虫袋の特徴

茎も長く伸びることから、下位袋と上位袋の見た目も大きく異なる場合が多いです。

下位袋は底に向かって大きく広がったぼってりした形になり、上位袋はスッキリした細身の形になります。

色味も種によって異なりますが、ラフレシアナは袋全体がエンジ系の赤みになり、口の部分は黄緑色やエンジの縦シマの入った色を付けるのが特徴です。

葉の特徴

比較的細く、波を打った葉を付けます。

多くの種が緑色の葉を付ける中、クチン レッドなどは赤茶っぽい葉になります。

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ネペンテス・ラフレシアナ(和名:ウツボカズラ)の育て方

参考程度ですが、ラフレシアナの自生地の標高を元に算出した理想の環境です。

  最低 最高
標高 0m 1200m
日中の気温  26℃ 34℃
夜間の気温  16℃ 24℃

捕虫袋が大きくなるのでそれなりの栽培スペースが必要です。

低地環境の栽培があっていて、夏は戸外でも直射日光さえさえげば問題ありません。

冬場の寒さには気を使う必要があり、できる限り室内で保温器具を用いた温室栽培がオススメです。

ネペンテス・ラフレシアナの栽培表

日照度合い 50%程度の遮光
水やり頻度 週に3、4回ほど
乾燥 あまり強くない

ラフレシアナは低地の湿地帯に生息しているため、適度な水が必要ですが与えすぎるのも良くありません。

かといって乾燥にもあまり強くないため、適度な湿度と気温を保つのは結構難しいです。

日当たり

ネペンテス(ウツボカズラ)は日の当たる場所を好みますが、強すぎる日光はNGです。

遮光できるくらいの陽の光で十分に育ちます。 特に夏は直射日光と温度に注意しましょう。

水やり

乾燥にあまり強くないですが、頻繁に水をあげすぎるのも良くないと言われています。

気温の高い夏はでも1日一回程度の水やりをしてください。

冬は空中湿度が下がりすぎないように、葉水を適度に与えると良いです。

用土

水苔もしくは鹿沼土などの保水性が良いものがオススメです。

栽培環境によって相性はありますが、 水苔で育てれば間違いないでしょう。

オススメの栽培方法

ラフレシアナは暑さには比較的強いですが、夏の蒸れには気を付ける必要があります。

冬場は戸外で育てず室内に移し、保温器具でしっかり温めましょう。

袋を大きく育てるのにはかなりの難易度を要すると言われており、適切な栽培環境を整えられる温室がオススメです。

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ネペンテス・ラフレシアナ(和名:ウツボカズラ)の価格

ネペンテスの中では平均くらいの価格帯です。

冬の管理にはそれなりの機材が必要なので、しっかり準備した上での購入をした方が、後で困りません。

ネペンテス・ラフレシアナ(ウツボカズラ)の相場

小さいサイズは3000円から6000円ほどで販売されています。

5号より大きくなると1万円を超えるものもあります。

ネペンテス・ラフレシアナ(ウツボカズラ)が購入できるお店

オンラインでは販売されていますが、オフラインで出回っているのはあまり見たことがありません。

ホームセンターで探してもおそらくほぼ見つからないと思います。

たまに園芸店やお花屋さんで売られていることはありますが、ネットでの購入がオススメです。

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ネペンテス・ラフレシアナ(ウツボカズラ)の亜種

生息域が広いことから、多数の亜種が発見されています。

そのうちの代表種を紹介します。

ネペンテス・ラフレシアナ トリカラー

ネペンテス・ラフレシアナ ブルネイ

ネペンテス・ラフレシアナ ニベア

ネペンテス・ラフレシアナ(和名:ウツボカズラ)を育ててみよう

食虫植物を代表するネペンテス(ウツボカズラ)の中でも、最も古くから栽培されているラフレシアナ。

栽培は少し難易度が高いと言われていますが、袋を大きくすることに魅力を感じている方も多いです。

ぜひこの機会にラフレシアナの栽培に挑戦してみてはどうでしょうか。

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  • この記事を書いた人

ネペ吉

ネペンテス(ウツボカズラ)にハマった食虫植物。 仕事はセレクトショップにて8年経験ののちWEB業界に転職した。 柴犬を飼って、自然に囲まれた場所で生活をすることが夢。

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