鮮やかな緑色の袋に、口に赤いエンジの縦縞の模様が綺麗なネペンテス(ウツボカズラ)です。
ダイエリアーナの特徴や育て方、オススメの栽培方法、トリビアまでご紹介しています。
ネペンテス・ダイエリアーナの基本情報
オススメ度 | ★★★★ |
栽培しやすさ | ★★★★ |
入手しやすさ | ★★★★ |
価格の手頃さ | ★★★★ |
見た目の良さ | ★★★★★ |
※見た目は完全な主観です
分類
分類 | 被子植物 | angiosperms |
真正双子葉類 | eudicots | |
コア真正双子葉類 | core eudicots | |
目 | ナデシコ目 | Caryophyllales |
科 | ウツボカズラ科 | Nepenthesceae |
属 | ウツボカズラ属 | Nepenthes |
種 | ネペンテス・ダイエリアーナ | Nepenthes 'dyeriana' |
ミクスタとディクソニアナの交配種(Nepentehs.Mixta × Nepenthes.Dicksoniana)で、近年はネットショップではよく販売されるようになりました。
ダイエリアナとも呼ばれ、観葉植物としての評価も高く、マニアに非常に人気のある種です。
生息場所
交配種のため、生息場所は存在しません。
交配の歴史
ミクスタとディクソニアナの交配種で、
1900年に交配育種家として活躍していたジョージ・ティーヴェーによって公表されました。
ミクスタはノーシアナとマキシマ(和名:ムラサキウツボカズラ)、ディクソニアナはラフレシアナとビーチー(和名:キエリウツボ)の交配種であり、交配種の両親のもと生まれた、交配種といっても非常に歴史のある種です。
捕虫袋の大きさ
ネペンテス(ウツボカズラ)の中ではかなり大きくなる種で、 生長すると20cmから35cmほどのサイズになります。
口の部分の房も広く大きいです。
捕虫袋の特徴
口の部分には赤色の緑歯と呼ばれる縦縞の赤いラインがあります。
これはノーシアナとビーチーにも見られる特徴です。
袋には同色から少し紫っぽい斑点の模様があり、これはマキシマにも見られる特徴でもあります。
捕虫袋が大きくなるのも相まって、綺麗な色を付けた個体は高値で取引されたりもしています。
葉の特徴
波打った、広く大きな葉を付けるのが特徴です。
捕食袋の明るい緑色と比較すると、深みがかった緑の葉なため、色のコントラストがとても綺麗です。
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ネペンテス・ダイエリアーナの育て方
参考程度ですが、ダイエリア―ナの両親も交配種なので、その両親を元に算出した理想の環境です。
最低 | 最高 | |
標高 | 10m | 1575m |
日中の気温 | 24℃ | 34℃ |
夜間の気温 | 14℃ | 24℃ |
大型の捕食袋をつける種の中では最も育てやすいと言われています。
捕食袋のサイズを考えると水槽やゲージでの栽培は難しいでしょう。
ローランド種の中でも低地寄りな環境が好みのようです。
夏は酷暑でも直射日光で葉焼けなどを起こさなければ乗り越えられるでしょう。
冬はできれば保温環境下で育ててあげてください。
ネペンテス・ダイエリアーナの栽培表
日照度合い | 50%程度の遮光 |
水やり頻度 | 頻繁に与える |
乾燥 | あまり強くない |
日当たり
ネペンテス(ウツボカズラ)は日の当たる場所を好みますが、強すぎる日光はNGです。
遮光できるくらいの陽の光で十分に育ちます。
特に夏は直射日光と温度に注意しましょう。
水やり
気温の高い夏は用土が乾いたら与えるように、通常は一日1回〜2回程度に頻繁に水やりをしてください。
冬は空中湿度が下がりすぎないように、葉水を適度に与えると良いです。
用土
水苔もしくは鹿沼土などの保水性が良いものがオススメです。
栽培環境によって相性はありますが、 水苔で育てれば間違いないでしょう。
オススメの栽培方法
ダイエリアーナは比較的暑さに強いと言われてはいますが、冬場は戸外で育てず室内に移しましょう。
鉢での栽培がオススメです。
新種が発見されるまでは世界最大級のネペンテス(ウツボカズラ)と認識されていたくらい、捕虫袋は大きくなります。
事前に大きくなることも想定した上で栽培環境を準備しておくと良いです。
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ネペンテス・ダイエリアーナの価格
ネペンテスの中では比較的入手しやすく、育てやすい種の1つと言えるでしょう。
袋を大きくしたい方やネペンテス(ウツボカズラ)特有の不気味さ(?)を感じたい方に向いているのではないでしょうか。
ネペンテス・ダイエリアーナの相場
ダイエリアーナは比較的価格帯が安い種で、小さいサイズであれば3000円から5000円ほどで販売されています。
捕虫袋の色によっても価格差があり、綺麗な色をつけた個体は少し値がはる場合もあります。
ネペンテス・ダイエリアーナが購入できるお店
ダイエリアーナは日本国内での流通数は比較的多いですが、
ホームセンターではほとんど販売されていません。
たまに園芸店やお花屋さんで売られていることはありますが、特に色やサイズにこだわりたいのであれば、ネットでの購入がオススメです。
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知ってるようで知らない?食虫植物のトリビア④
ネペンテス(ウツボカズラ)の中には正式な学名がついていない種が存在します。
今でも新種の発見があったり(パラワネンシスやアッテンボロギ)、自然交配の研究が積極的に進められています。
ダイエリアーナのような人工交配種も年々増えており、栽培家名がついた「SP」という種があります。
SPというのは「Species」の略であり、日本語訳は「種族」という意味です。
植物園やネットショップでもこのSPというのはたまに見かけたりするので探してみるのも面白いかもしれません。
ネペンテス・ダイエリアーナを育ててみよう
大きく、綺麗な捕食袋をつけるダイエリアーナ。
それなりの栽培スペースが必要ですが、育てていくうちにきっとダイエリアーナの魅力に惹かれるはずです。
大きな捕虫袋ができたら自慢するのも良いかもしれないですね。
ぜひダイエリアーナの育成に挑戦してみて下さい。
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