袋の口が赤い唇のように見えるのが特徴で、生長とともに、口が赤く変化していきます。
わさわさした袋の毛と、少し毒毒しい見た目から、コアなファンが多いです。
そんなミランダの特徴や育て方、オススメの栽培方法、トリビアまでご紹介しています。
ネペンテス・ミランダの基本情報
オススメ度 | ★★★ |
栽培しやすさ | ★★★★ |
入手しやすさ | ★★★ |
価格の手頃さ | ★★★★ |
見た目の良さ | ★★★★ |
※見た目は完全な主観です
分類
分類 | 被子植物 | angiosperms |
真正双子葉類 | eudicots | |
コア真正双子葉類 | core eudicots | |
目 | ナデシコ目 | Caryophyllales |
科 | ウツボカズラ科 | Nepenthesceae |
属 | ウツボカズラ属 | Nepenthes |
種 | ネペンテス・ミランダ | Nepenthes 'miranda' |
マキシマとノーシアの交配種(Nepentehs.maxima × Nepenthes.northiana)で、近年はネットショップではよく販売されるようになりました。
生息場所
交配種のため、生息場所は存在しません。
捕虫袋の大きさ
ネペンテス(ウツボカズラ)の中では中くらいの袋のサイズで、 生長すると10cmから20cmほどのサイズになります。
口の部分は少しつぼまった形の種から広がった口まで個体種の差があります。
捕虫袋の特徴
口の部分がまるで赤い唇のように見えるミランダは、袋全体に斑点模様があり、翼の部分には少し長めの毛が生えます。
印象的な赤い口は成長とともに赤みを増し、大きな袋になると真っ赤な色味になります。
袋のつき方は両親のマキシマに似ています。
袋の色味と形は個体差があり、白っぽいグリーンのものから黄色味がかった色まで、形は口の部分が大きく広がるものと、つぼまったものまであります。
葉の特徴
少し波打った、広く大きな葉を付けるのが特徴です。
捕食袋同様に個体差があり、綺麗なグリーン系から、黄色味のある色味まで、様々です。
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ネペンテス・ミランダの育て方
参考程度ですが、ミランダは交配種なので、その両親を元に算出した理想の環境です。
最低 | 最高 | |
標高 | 20m | 1550m |
日中の気温 | 24℃ | 34℃ |
夜間の気温 | 14℃ | 24℃ |
低地系の栽培がミランダには合うというのをよく聞きます。
夏は冷房は必要とせず直射日光には当たらないようにし、冬は保温器具を用いて栽培するのが良いです。
ネペンテス・ミランダの栽培表
日照度合い | 50%程度の遮光 |
水やり頻度 | 頻繁に与える |
乾燥 | あまり強くない |
日当たり
ネペンテス(ウツボカズラ)は日の当たる場所を好みますが、強すぎる日光はNGです。
遮光できるくらいの陽の光で十分に育ちます。
特に夏は直射日光と温度に注意しましょう。
水やり
気温の高い夏は用土が乾いたら与えるように、通常は一日1回〜2回程度に頻繁に水やりをしてください。
冬は空中湿度が下がりすぎないように、葉水を適度に与えると良いです。
用土
水苔もしくは鹿沼土などの保水性が良いものがオススメです。
栽培環境によって相性はありますが、 水苔で育てれば間違いないでしょう。
おススメの栽培方法
ミランダはマキシマ同様にあまり寒さには強くないと言われてはいま流ので、冬場は戸外で育てず室内に移しましょう。
室内であれば保温器具がなくても枯れることはあまりないですが、あった方が良いです。
鉢での栽培がオススメです。
捕虫袋、蔓ともに大きくなるので、 事前に大きくなることも想定した上で栽培環境を準備しておくと良いです。
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ネペンテス・ミランダの価格
ネペンテスの中では比較的入手しやすく、育てやすい種の1つと言えるでしょう。
袋を大きくしたい方やミランダ特有の赤い口、少し毒毒しい雰囲気を楽しみたい方に向いているのではないでしょうか。
ネペンテス・ミランダの相場
ミランダはお手頃に入手できる種で、
小さいサイズであれば1000円から3000円ほどで販売されています。
ネペンテス・ミランダが購入できるお店
ミランダは日本国内での流通数は比較的多いですが、ホームセンターではあまり販売されていません。
たまに園芸店やお花屋さんで売られていることはありますが、ネットでの購入がオススメです。
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知ってるようで知らない?食虫植物のトリビア⑤
ネペンテス(ウツボカズラ)の捕虫袋は付ける位置によって形や色味が大きく変わるのはご存知でしょうか。
下位袋、上位袋とで見た目がかなり変わります。
自宅で栽培しているとなかなか大きく生長するまでに時間がかかりますが、有名な栽培家はこの上下袋へのこだわりを持っている方もいます。
一説には下位袋は虫が捕まりやすいため、色鮮やかになり、上位袋は虫が捕まりにくいため、光合成に特化し緑色が強くなるのではないかとも言われています。
同じ個体でも異なった袋の見た目を楽しめるのもネペンテス(ウツボカズラ)栽培の醍醐味の一つなのではないでしょうか。
ネペンテス・ミランダを育ててみよう
ネペンテス(ウツボカズラ)の中でも特異な見た目を持つミランダ。
それなりの栽培スペースが必要ですが、育てていくうちにきっとミランダの魅力に惹かれるはずです。
綺麗な赤みの口の捕虫袋が育ったらきっと自慢したくなりますよ。
ぜひミランダの栽培に挑戦してみて下さい。
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