セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)は一科一属一種の食虫植物!
この記事はこのような方にオススメ
- セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)にどんな種類があるのか知りたい
- 特徴を知りたい
- 栽培しやすい種を知りたい
種類を紹介するよ
セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)は一科一属一種の食虫植物ですが、実は近年は様々な特徴の個体が存在します。
食虫植物の図鑑であってもセファロタスは一種のみの紹介が多く、どんな種類があるのか知らない方が多いのではないかと思います。
ここではセファロタスの特徴から品種改良された種まで紹介します。
購入や栽培の参考にしてください。
生息地域によって形や色、大きさが違う
オーストラリアの南西部の主に海岸付近に生息しています。
この地域は寒暖差が激しく、そのため食虫植物の中でもセファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)は寒さにも暑さにも強いです。
色々な種類を知り、好みの種を探すのも楽しいですよ。
オーストラリアの南西部の主に海岸付近に生息しています。
この地域は寒暖差が激しく、そのため食虫植物の中でもセファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)は寒さにも暑さにも強いです。
サイズ
一般的なセファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)は捕食袋のサイズが3,4cmほどです。
「ジャイアント」と表記されることがある大型種も実は存在し、捕食袋のサイズは最大で10㎝くらいまで生長する個体も存在します。
一科一属一種のセファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)なのに、なぜこのようなサイズの差が出るのかというと、
・生息域によって元々サイズの差があった
・人工的に交配種を作っている
この2つが理由として挙げられます。
どの生物も同じ種族であっても地域や環境によって外的特徴が変化することはよくあります。
例えば寒い地方は体毛が濃くなったり、脂肪が厚くなったりと同じようにセファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)も生息域によっての差があるということです。
そしてその中でも大型の個体同士を人工的に交配させることで、より大きなセファロタスが生み出されたというわけです。
形
セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)は袋の形も様々です。
ネペンテスのアリストロキオイデス(Nnepenthes.Aristolochioides)のように袋自体は大きく膨らみ、口が小さい「アリストロキオイデス型」と呼ばれるものや、
袋の入り口に襟が並んだ「ダブルリブ型」、徳利のような「ボトル型」、ずんぐりとした「みずがめ型」
ヘリアンフォラのような捕虫葉を付ける「ヘリアンフォラ型」というのも存在します。
ただし、「ヘリアンフォラ型」に関しては原種でもたまに発現することはあるようなので、一品種としての解釈とは異なるかもしれません。
色
そして最も特徴的なのが色です。
セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)の原種も秋になると紅葉し、綺麗な赤色の捕食袋に変化しますが、
黒味の強い「ブラック」や、斑模様の「斑」、などがあります。
中には濃い赤茶色になるものも存在します。
これも原種であっても栽培環境によって変化が見られるので、赤茶系の捕食袋を付けているセファロタスであっても、栽培環境が変わると緑色を付けたりとかもよくあります。
色の変化はかなり個体差があるため、少しずつ環境を変化して様子を見るのもセファロタス栽培の面白い部分だったりもします。
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セファロタスといえばこれ!
セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)
セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)というと原種を指すことがほとんどです。
明確に様々な品種が定義されているわけではないので、販売元によって表記が変わることはありますが、
日本国内で流通している多くはこの原種と呼ばれるセファロタスになります。
綺麗な黄緑色の捕食袋を付け、サイズは3~4cmほどです。
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一番人気!?大きいサイズのセファロタス
近年最も人気なのが大型種の「ジャイアント」ではないでしょうか。
この「ジャイアント」にもいくつか種類があり、他にも大型種が存在します。
セファロタス・フォリキュラリス "ジャイアント" Cephalotus.folicularis "Giant"
原種に次いで入手しやすく、人気な品種です。
袋は最大で9㎝ほどになり、黒味の強い「セファロタス・フォリキュラリス ジャイアント(ブラック)」や
赤茶系「セファロタス・フォリキュラリス ジャイアント(レッド)」などもあります。
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セファロタス・フォリキュラリス "ハマーズジャイアント" Cephalotus.folicularis "Hummer's Giant"
セファロタスの中でも最大の捕食袋を付けると言われている品種です。
栽培家のジョン・ハマーが生み出しました。
袋は最大で10cmを超えるものもあるとか。
一般にはほとんど流通しておりません。
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セファロタス・フォリキュラリス "ジャーマンジャイアント" Cephalotus.folicularis "German Giant"
「ハマーズジャイアント」と同じくらいのサイズの捕食袋を付ける品種です。
黒っぽい赤系の色味が特徴です。
かなり珍しく入手は困難です。
セファロタス・フォリキュラリス "ビックボーイ" Cephalotus.folicularis "Big Boy"
丸みを帯びた「みずがめ型」と呼ばれるセファロタスです。
赤系の色味が強いようで、捕食袋はその名の通り大型サイズです。
こちらも市場にはあまり出回っていません。
まだまだ色々な種類があるセファロタス
人気の大型種以外にもいくつかの品種が存在します。
ここではその中でも特徴的なものを紹介していきます。
セファロタス・フォリキュラリス "エデンブラック" Cephalotus.folicularis "Eden Black"
最も高額で食虫植物愛好家では非常に人気のあるセファロタスです。
捕食袋の左右の翼が小さく、サイズは4~6cmほどになります。
ブラックという名称はありますが、あまり黒さは強くありません。
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セファロタス・フォリキュラリス "スクアット" Cephalotus.folicularis "Squat"
袋の形がかなり特徴的で、カーブした形と小さい口によって「スクアット」もしくは「ボトルタイプ」と言われています。
赤黒い色味になり、黒いセファロタスの中でも濃い色味を出します。
セファロタス・フォリキュラリス "ロライマ" Cephalotus.folicularis "Roraima"
小さな袋を付けるセファロタスです。
コンパクトなサイズ感が人気ですが、希少で日本ではあまり販売されていません。
セファロタス・フォリキュラリス "ウィルヘルマ" Cephalotus.folicularis "Wilheima"
中型サイズのセファロタスで、ブラック系特有の捕食袋です。
セファロタス・フォリキュラリス "パープルブラック" Cephalotus.folicularis "PurpleBlack"
紫色の捕食袋が印象的なセファロタスです。
おそらく流通数は非常に少ないです。
セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)をもっと知りたい?おすすめスポット
育てる前に実物を見てみたい、興味はあるけど育てるまではいかない、という方にはセファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)を直接見に行ってみてはどうでしょうか。
僕は10年程前から食虫植物を育ててみたいという気持ちがあったのですが、なかなか、いざ購入し育てる、というところまでには時間がかかりました。
その気持ちが高まったのがとあるお花屋さんで見かけたネペンテス(ウツボカズラ)です。
ここでは食虫植物が数多く見られる植物園を紹介します。
既に育てている方なら尚更楽しいと思います。
東京、夢の島
東京湾上の埋め立て地、新木場にある「夢の島熱帯植物館」は食虫植物専用の温室がある植物園です。
ネペンテス・アラータやミランダ、アルボマギナタの他、ハエトリグサやタヌキモ、ミミカキグサ、サラセニアなど多種多様な食虫植物がいます。
夢の島公園はアーチェリー場や運動場など大きな公園なので、
近場には飲食店などはほとんどありません。
東京、新宿御苑
世界一、人口密度の高い(?)新宿にある「新宿御苑の大温室」です。
立派に育った食虫植物が見れます。
新宿御苑自体が大きな公園になっているので、大温室以外にも原っぱでピクニックしたり、近場の飲食店に寄ったりもでき、一日中楽しめるのも良いです。
大阪、 咲くやこの花館
関西きっての食虫植物を取り扱う「咲くやこの花館」では常設展でも十分に多種多様な食虫植物を見ることができます。
ここの特徴は亜熱帯のローランド種と高山帯のハイランド種、どちらの食虫植物も見れることではないでしょうか。
食虫植物の聖地?兵庫フラワーセンター
日本国内で食虫植物好きに最も有名な植物園といえばここでしょう。
「食虫植物の聖地」と言われるくらい数多くの食虫植物が栽培されており、「食虫の神」と呼ばれる栽培のスペシャリストが在籍しています。
まだ僕は行ったことがないのですが、兵庫に足を運んだら必ず行きたい植物園です。
セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)を育ててみよう
ひとえにセファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)といっても、種類がいくつかあります。
最初は1鉢だけだったけど気づいたら、、という栽培家の方も珍しくありません。
もしこの中でも気になった種がいたら、探してみるのはいかがでしょうか。
色々な顔が楽しめる食虫植物、一度その魅力に気付くと、きっとハマりますよ。
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