ネペンテス(ウツボカズラ)は150種以上!
この記事はこのような方にオススメ
- ネペンテス(ウツボカズラ)にどんな種類があるのか知りたい
- 特徴を知りたい
- 牙系ネペンテス(ウツボカズラ)を育てたい
種類を紹介するよ
ネペンテス(ウツボカズラ)は150種以上もいると言われており、様々な種が存在します。
その中でも鑑賞度が非常に高く、一部のマニアからは絶大な人気を誇る、牙系ネペンテス(ウツボカズラ)を紹介していきます。
牙系ネペンテス(ウツボカズラ)の生息域
ネペンテス(ウツボカズラ)は生息域が広大に分布している食虫植物です。
その中でも牙系ネペンテス(ウツボカズラ)は全てハイランド種と呼ばれる高山性植物であり、
低地系のローランド種と比較すると栽培難易度は高いです。
アラータです
一度ハマるとどうしても育ててみたくなるのが牙系ネペンテス(ウツボカズラ)です。
ハイランド種は入手が難しい?
ローランド種はホームセンターやお花屋さんで販売されていますが、
ハイランド種のほとんどは食虫植物専門店やYahoo!オークションでしか手に入りません。
価格も非常に高いので、設備を整えてから入手する方がほとんどです。
まずはローランド種やローランド系交配種を育ててみてからの購入がオススメです。
今回は、3つのカテゴリーに分けて牙系ネペンテス(ウツボカズラ)を紹介していきます。
御三家と呼ばれるハイランド種含む牙系固有種
一部のマニアに熱狂的なファンのいる、牙系ネペンテス(ウツボカズラ)。
御三家と呼ばれる、エドワードシアナ、ビローサ、マクロフィアは古くから非常に人気の高い3種です。
近年は生長の早さと特有の見た目から、ハマタも人気です。
ネペンテス・エドワードシアナ
最も鑑賞性の高い種として名高いエドワードシアナです。
牙系ネペンテス(ウツボカズラ)の中では標高は低めで、
大きな袋を付けることから一度コツを掴むと育てやすいと言われています。
かなりの高額なので、購入できる方は相当限られます。
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ネペンテス・ビローサ
エドワードシアナと並んで、牙系ネペンテス(ウツボカズラ)で最も人気の種です。
標高3000m以上にも生息していることから、栽培難易度は非常に高いと言われています。
また、流通数も少なく、エドワードシアナ以上に高額なため、
一部のマニアしか栽培していないのが現状です。
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ネペンテス・マクロフィラ
エドワードシアナ、ビローサに次いで人気のある牙系ネペンテス(ウツボカズラ)です。
以前はエドワードシアナの亜種として認識されていますが、1990年代ごろから、
一つの固有種として認識されるようになりました。
こちらもビローサ並みに高額で、一部のマニアしか栽培していません。
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ネペンテス・ハマタ
恐らく牙系の原種の中では最も普及しているのがハマタです。
この種特有の紫っぽいギザギザの歯と、ふさふさした毛が牙系御三家と大きく異なります。
自生地は1400m~2500mほどなため、ハイランド種の中では丈夫で生長が早く、
価格帯もお手頃(?)です。
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【ネペンテス・ハマタ】人気の牙系ネペンテス(ウツボカズラ)、基本情報や特徴、適正温度など【ハイランド種】
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ネペンテス・ニグラ
ふさふさした毛と、細かい牙が特徴のスウェラシ島の固有種です。
以前はハマタとして認識されていましたが、
2011年に1種として認識されるようになりました。
ハマタの近親種なのもあり、色味はダーク系が多いです。
ネペンテス・ディアボリカ
ハマタに見た目が似ていて、赤味が強いのがディアボリカです。
以前は「red hairy hamata」として販売されていましたが、
近年は固有種として認識されています。
ハマタと同様に価格帯はお手頃(?)ですが、
流通数はまだまだ非常に少なく、レアな種です。
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ネペンテス・ディアタス
牙系ネペンテス(ウツボカズラ)の中で最も標高の高いところに
自生しているのがディアタスです。
国内ではほぼ流通しておらず、栽培にはとても工夫が必要だと言われています。
見た目はギザギザとふさふさしている産毛のような毛が全体を覆っていて、
高山系特有の印象があります。
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ネペンテス・シンガラナ
襟が大きく、ギザギザの牙を付けるネペンテス(ウツボカズラ)。
高山に生息しており、日本での流通はほとんどありませんが、
近年はハマタやテヌイスの交配種は見かけるようになりました。
ディアタスやスペクラタと関係性が高いと言われています。
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ネペンテス・マリヤエ
色鮮やかな赤色に細かい牙の袋を付ける種。
ビローサのように少しフォルムは丸く、色味はエドワードシアナのような印象です。
国内ではほぼ流通しておらず、入手はかなり困難だと思います。
ネペンテス・マンタリンガヤネンシス
フィリピンのマンタリンガハン山の頂上付近に自生する種で、
丸いフォルムに細かい牙が特徴です。
ビローサにも少し雰囲気は似ていますが、
ふさふさした毛がほとんどないため、見分けはつきやすいです。
天然交配種の牙系ネペンテス(ウツボカズラ)って?
続いて、人気の天然交配種を紹介していきます。
認知度や販売しているお店は限られますが、
御三家やハマタに引けをとらない人気です。
ネペンテス'ハリアナ'
ビローサと同じく牙が大きく深いのがハリアナです。
エドワードシアナとビローサの天然交配種で生息域は主にビローサと重なります。
シャープなエドワードシアナ、丸いビローサの特徴をどちらも併せ持っており、
観賞性の高さはネペンテス(ウツボカズラ)の中でもトップではないでしょうか。
価格が非常に高額なため、入手はかなり困難です。
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ネペンテス'トラスマディエンシス'
他の牙系ネペンテス(ウツボカズラ)と異なり、
可愛さと細かい牙が特徴的なロウリィとマクロフィラの天然交配種です。
自生地では数個体しか発見されておらず、
市場に出回っているのは人工交配によって生み出されたものが
ほとんどと言われています。
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人工交配の牙系ネペンテス(ウツボカズラ)って?
牙系ネペンテス(ウツボカズラ)がすでに個性的な植物ですが、
近年は多くの交配が進んでいます。
より鑑賞性の高い交配種がどんどん生まれてきています。
ネペンテス'ハマタ×エドワードシアナ'
紫色にギザギザの牙が特徴の人工交配種です。
2018年頃から普及するようになった新しい種で、
その雰囲気はとてもかっこ良いです。
ハマタの交配種は育てやすいと言われていて、
この種も他のハイランド原種と比較すると難しくないようです。
ネペンテス'ハマタ×ハリアナ'
2020年頃に普及し始めた、新しい人工交配種です。
まだ栽培下で大きくなった個体は見たことがなく、
ハリアナのような大きくて深い牙がどのように反映されるのか、
楽しみな種です。
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【ネペンテス’ハマタ×ハリアナ'】希少な人工交配種のネペンテス(ウツボカズラ)、基本情報や特徴、適正温度など【ハイランド交配種】
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ネペンテス’ラジャ×エドワードシアナ’
こちらも近年普及し始めた、人工交配種です。
ラジャ特有の赤味が、交配元のエドワードシアナとはまた異なり、
非常に綺麗な捕食袋を付けます。
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【ネペンテス’ラジャ×エドワードシアナ’】希少な人工交配種のネペンテス(ウツボカズラ)、基本情報や特徴、適正温度など【ハイランド交配種】
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ネペンテス’ローウィー×エドワードシアナ’
ローウィーっぽさはあまりないものの、
くびれのあるフォルムはエドワードシアナを彷彿とさせます。
牙には綺麗に緑色のラインが入るのも特徴です。
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ネペンテス’スミロドン’
ハマタとディアボリカの人工交配種という、
マニアにはたまらない種です。
赤味が強くでることが多く、ハマタやディアボリカ特有の歯も
綺麗な色のため、非常に人気があります。
牙系ネペンテス(ウツボカズラ)はどこで見れる?
牙系ネペンテス(ウツボカズラ)は観賞価値が非常に高い品種ばかりですが、
栽培難易度が非常に高いことからも、
植物園などでもほとんど見ることができません。
大阪、 咲くやこの花館
関西きっての食虫植物を取り扱う「咲くやこの花館」では
常設展でも多種多様なネペンテス(ウツボカズラ)を見ることができます。
ハイランド種専用コーナーもあるのですが、牙系ネペンテス(ウツボカズラ)の栽培はされていません。
じゃあどこで見れるの?
珍しいネペンテス(ウツボカズラ)を実際に見るとしたら、
自分で育てるか、栽培家に直接見せてもらうしかありません。
今はSNSも普及していますので、
instagramやTwitterで探せばほとんどの種は見ることができます。
海外の栽培家が個人的にオススメです。
牙系ネペンテス(ウツボカズラ)を育ててみよう
ひとえにネペンテス(ウツボカズラ)といっても、他の食虫植物などと比較してもその種類の多さは圧巻です。
最初は1鉢だけだったけど気づいたら、、という栽培家の方も珍しくありません。
もしこの中でも気になった種がいたら、ネットで探してみるのはいかがでしょうか。
僕はこの牙系ネペンテス(ウツボカズラ)の沼にハマってしまって、
今のところ4つ栽培しています、、(笑)
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