モウセンゴケ(ドロセラ)は200種以上の食虫植物!
この記事はこのような方にオススメ
- モウセンゴケ(ドロセラ)にどんな種類があるのか知りたい
- 特徴を知りたい
- 栽培しやすい種を知りたい
モウセンゴケ(ドロセラ)はその特徴的な見た目と育てやすさから、特に人気のある食虫植物といえます。
世界に200種以上いる食虫植物なのはご存じですか?
生息域もほかの食虫植物と比較すると広域で、特に北半球では北アメリカからユーラシア大陸の高山、寒地、湿地に生息しています。
「寒地性」「温帯性」「熱帯性」の3つに分類されるモウセンゴケ(ドロセラ)の中で、
初心者でも栽培しやすい「温帯性」食虫植物のモウセンゴケ(ドロセラ)の定番種や人気の種などを紹介します。
ここで紹介している種を知れば、あなたも明日からモウセンゴケ(ドロセラ)マニアになれます。
食虫植物の中でも特に栽培しやすい?
ひとえに食虫植物といっても数多くの種が世界中に生息しています。
食虫植物の共通点として枯渇した土壌で独自に進化してきているのですが、
例えばネペンテス(ウツボカズラ)は東南アジアの熱帯地域、サラセニア(ヘイシソウ)はアメリカ南部や東部、セファロタス(フクロユキノシタ)はオーストラリアの限られた地域のみに生息している、など環境は様々です。
栽培する上で最も大事なのが生息している種の環境にいかに近づけられるかというのがポイントになるのですが、
温帯性モウセンゴケ(ドロセラ)は日本の湿地帯に広く分布しています。
そのため、他の食虫植物を育てるときに必要な温度管理器具や栽培ケースがなくても栽培できるので、
リーズナブルかつ栽培者の負担が少ないのもモウセンゴケ(ドロセラ)のメリットと言えるのではないでしょうか。
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定番種から、人気種まで種類も形はさまざま
200種以上が確認されているモウセンゴケ(ドロセラ)ですが、
同じ種だとしても見た目は本当に様々です。
多年草がほとんどですが、中には一年草の種もいたり、サイズも大きなものから手のひらに収まるような可愛いサイズのものまで。
ここでは日本に生息している「在来種」と海外から輸入されてきた「外来種」の2つに分けて紹介していきます。
色々な種類を知り、好みの種を探すのも楽しいですよ。
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日本在来のモウセンゴケ(ドロセラ)
日本国内で最も栽培している方が多いのが日本在来の種です。
ただし、ほとんどの都道府県でレッドリストと呼ばれる絶滅危惧種に指定されているため、野生のモウセンゴケ(ドロセラ)を獲るのはNGです。
非常に育てやすく、見た目も誰もがイメージするモウセンゴケ(ドロセラ)であり、価格帯もお手頃です。
ホームセンターやネットなど様々なお店で入手できるのもポイントです。
ドロセラ・ロツンディフォリア(和名:モウセンゴケ)
日本に自生する種で、和名はモウセンゴケと呼ばれます。
最も一般的な種ではありますが、夏の暑さに弱く、開花すると弱るのも特徴で、栽培難易度は高いです。
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ドロセラ・アングリカ(和名:ナガバノモウセンゴケ)
その名の通り、長く伸びる捕虫葉を付けるモウセンゴケ(ドロセラ)です。
日本では尾瀬や北海道などに自生している日本固有種です。
「温帯性」と「寒地性」の中間に位置する環境を好み、少し寒い方が好みです。
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ドロセラ・スパスラタ(和名:コモウセンゴケ)
小型のモウセンゴケ(ドロセラ)で、赤味の強い葉と鮮やかな粘液が特徴です。
日本国内では北海道を除く全域に生息していて、寒いのは少し苦手です。
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ドロセラ・トウカイエンシス(和名:トウカイモウセンゴケ)
ドロセラ・スパスラタ(コモウセンゴケ)の一種とされていましたが、トウカイエンシスと命名され、一つの独立した種として近年は認識されています。
和名はトウカイモウセンゴケと呼ばれ、日本国内に自生しています。
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世界のモウセンゴケ(ドロセラ)
続いて、世界のモウセンゴケ(ドロセラ)を紹介していきます。
日本では既になじみ深く、ホームセンターでよく販売されている種もあります。
ドロセラ・カペンシス(和名:アフリカナガバノモウセンゴケ)
南アフリカに自生している大型のモウセンゴケ(ドロセラ)です。
国内で最も販売されている種で、ホームセンターなどでよく見かけます。
とても丈夫なため、初心者でも育てやすく、
赤みの強い「カペンシス レッド」や白い「カペンシス アルバ」などいくつかの種があります。
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ドロセラ・ビナータ(和名:ヤツマタセンゴケ、ヨツマタモウセンゴケ)
ヤツマタモウセンゴケと呼ばれる大型種で、長い捕虫葉が特徴。
葉がよつまたに広がるヨツマタモウセンゴケやふたまたのサスマタモウセンゴケなどもこのビナータに分類されます。
北半球に多く生息しているモウセンゴケ(ドロセラ)では珍しく、南半球のオーストラリアやニュージーランドに分布している種です。
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ドロセラ・ブルマニー(和名:クルマボモウセンゴケ)
コンパクトな見た目が人気のモウセンゴケ(ドロセラ)で、
オーストラリアや南アジアなどに広く分布しています。
最近はネットでの販売をよく見かけるようになりました。
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ドロセラ・フィリフォルミス(和名:イトバモウセンゴケ)
細長い糸状の葉を持つ、アメリカ原産の種です。
よくモウセンゴケ(ドロセラ)の虫を巻いている写真などのモデルに使用されることが多い印象があります。
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ドロセラ・マダガスカリエンシス(和名:クルマボモウセンゴケ)
立ち上がるような姿で丸い捕虫葉に線毛を付ける特徴的なモウセンゴケ(ドロセラ)です。
アフリカの中東部やマダガスカルに自生している種で、少し寒さに弱いです。
この種も近年はネットで販売されるようになっています。
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ドロセラ・アデラエ
日本では戦前もしくは1970年ごろから栽培されている、
歴史のある種です。
10cm〜20cmほどの捕虫葉を付け、寒さに強いです。
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ドロセラ・アリキアエ(和名:ドイツモウセンゴケ)
ドイツモウセンゴケという和名ですが、
実はドイツではなく南アフリカに生息している種です。
楔型の小さくて硬い葉を付け、モウセンゴケ(ドロセラ)の小型種でも
代表的な種と言えます。
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モウセンゴケ(ドロセラ)をもっと知りたい?おすすめスポット
育てる前に実物を見てみたい、興味はあるけど育てるまではいかない、という方にはモウセンゴケ(ドロセラ)を直接見に行ってみてはどうでしょうか。
僕は10年程前から食虫植物を育ててみたいという気持ちがあったのですが、なかなか、いざ購入し育てる、というところまでには時間がかかりました。
ここでは食虫植物が数多く見られる植物園を紹介します。
既に育てている方なら尚更楽しいと思います。
東京、新宿御苑
世界一、人口密度の高い(?)新宿にある「新宿御苑の大温室」です。
新宿御苑自体が大きな公園になっているので、大温室以外にも原っぱでピクニックしたり、近場の飲食店に寄ったりもでき、一日中楽しめるのも良いです。
東京、夢の島
新木場にある「夢の島熱帯植物館」です。
ここは「食虫植物コーナー」が併設されていて、数多くの食虫植物を見ることができます。
都内では最も種類が豊富なのではないでしょうか?
大阪、 咲くやこの花館
関西きっての食虫植物を取り扱う「咲くやこの花館」では常設展でも十分に多種多様な食虫植物を見ることができます。
ここの特徴は亜熱帯と高山帯、どちらの食虫植物も見れることではないでしょうか。
食虫植物の聖地?兵庫フラワーセンター
日本国内で食虫植物好きに最も有名な植物園といえばここでしょう。
「食虫植物の聖地」と言われるくらい数多くの食虫植物が栽培されており、「食虫の神」と呼ばれる栽培のスペシャリストが在籍しています。
まだ僕は行ったことがないのですが、兵庫に足を運んだら必ず行きたい植物園です。
モウセンゴケ(ドロセラ)を育ててみよう
ひとえにモウセンゴケ(ドロセラ)といっても、さまざまな見た目があります。
最初は1鉢だけだったけど気づいたら、、という栽培家の方も珍しくありません。
もしこの中でも気になった種がいたら、実店舗やネットで探してみるのはいかがでしょうか。
一度その魅力に気付くと、きっとハマりますよ。
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