ネペンテス・トランカータは軍配型の葉と大きな捕虫袋を付けるのが特徴のネペンテス(ウツボカズラ)です。
茎がつる状には伸びずに育ちます。
そんなネペンテス・トランカータの育て方やオススメの栽培方法をご紹介していきます。
ネペンテス・トランカータの基本情報
オススメ度 | ★★★★★ |
栽培しやすさ | ★★★ |
入手しやすさ | ★★★★ |
価格の手頃さ | ★★★★ |
見た目の良さ | ★★★★★ |
※見た目は完全な主観です
分類
分類 | 被子植物 | angiosperms |
真正双子葉類 | eudicots | |
コア真正双子葉類 | core eudicots | |
目 | ナデシコ目 | Caryophyllales |
科 | ウツボカズラ科 | Nepenthesceae |
属 | ウツボカズラ属 | Nepenthes |
種 | ネペンテス・トランカータ | Nepenthes.truncata |
口の部分が広く、フォルムが特徴的なトランカータ。
大きな捕食袋は見た目もかなりのインパクトがあります。
生息場所
フィリピンのミンダナオ島のみに生息する固有種です。
低地から大体標高1500mくらいの湿度の高い湿地帯が生息環境です。
捕虫袋の大きさ
ネペンテス(ウツボカズラ)の中でも大きな捕食袋を付ける種で、20cmから大きいものでは40cmほどに達する個体も存在します。
特に大きな種はトランカータ・ビッグと呼ばれます。
2022年8月にギネス記録を更新したのは記憶に新しいのではないでしょうか。
捕虫袋の特徴
細長い円形状の形をしており、下部はやや膨らみ曲線を描きながらツルに繋がっている捕食袋。
色味は捕食袋全体は緑色、口の部分の緑歯は長く広いのが特徴で、綺麗な赤茶系の縦縞が入ります。
大きな捕食袋になると、その独特の不気味さが際立ちます。
葉の特徴
大きく広がった葉の形は軍配のような形をしており、特異に進化してきた様子が窺えます。
茎の部分もツル状にならず、他のネペンテス(ウツボカズラ)とは違った印象です。
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ネペンテス・トランカータの育て方
参考程度ですが、トランカータの自生地の標高を元に算出した理想の環境です。
最低 | 最高 | |
標高 | 0m | 1500m |
日中の気温 | 25℃ | 34℃ |
夜間の気温 | 15℃ | 24℃ |
この種は大きな捕食袋を付けるのはかなり難しく、同じ種であっても個体差が大きいと言われています。
生息域は主に湿地帯なため、湿度を適度に保ち、日光がよく当たるところでの栽培をすると良いです。
冬は温室の管理が必要です。
ネペンテス・トランカータの栽培表
日照度合い | 50%程度の遮光 |
水やり頻度 | 頻繁に与える |
乾燥 | 弱い |
トランカータは乾燥に弱いため、湿度60%以上を保てるような栽培環境が必要です。
ただし、個体によっては比較的乾燥を好むタイプもいるため、見極める必要があります。
日当たり
トランカータは日の当たる場所を好みますが、強すぎる日光はNGです。
遮光できるくらいの陽の光で十分に育ちます。 特に夏は直射日光と温度に注意しましょう。
水やり
乾燥にあまり強くないので、頻繁な水やりが必要です。
気温の高い夏はでは用土が乾いたら水やりをしてください。
冬は空中湿度が下がりすぎないように、葉水を適度に与えると良いです。
用土
水苔もしくは鹿沼土などの保水性が良いものがオススメです。
栽培環境によって相性はありますが、 水苔で育てれば間違いないでしょう。
オススメの栽培方法
適度な湿度を保つために温室での栽培がオススメです。
捕食袋がかなり大きくなる種なため、水槽は向いていません。
省スペースでの栽培には向いていないので、それなりのスペースが確保できてからの購入が良いでしょう。
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ネペンテス・トランカータの価格
ネペンテスの中では標準くらいの価格帯です。
しっかり準備した上での購入をした方が、後で困りません。
ネペンテス・トランカータの相場
小さいサイズなら3000円から5000円くらいです。
サイズの大きな捕食袋を持つ個体は1万円、2万円を超えるものもあります。
ネペンテス・トランカータが購入できるお店
中々オフラインで出回っているのは見たことがありません。
ホームセンターやお花屋さん、園芸店で探してもおそらくほぼ見つからないと思います。
ネットかイベント関連で探して購入するのがオススメです。
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ネペンテス・トランカータを育ててみよう
大きな捕食袋と軍配型の葉が他のネペンテス(ウツボカズラ)とまた違った雰囲気を醸し出すトランカータ。
栽培は少し難易度が高いと言われていますが、他の種にはない見た目はマニアに人気が高いのも頷けます。
ぜひこの機会にトランカータの栽培に挑戦してみてはどうでしょうか。
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