ネペンテス・トランカータは軍配型の葉と大きな捕虫袋を付けるのが特徴のネペンテス(ウツボカズラ)です。
茎がつる状には伸びずに育ちます。
そんなネペンテス・トランカータの育て方やオススメの栽培方法をご紹介していきます。
ネペンテス・トランカータの基本情報
オススメ度 | ★★★ |
栽培しやすさ | ★ |
入手しやすさ | ★★ |
価格の手頃さ | ★★ |
見た目の良さ | ★★★★ |
※見た目は完全な主観です
分類
分類 | 被子植物 | angiosperms |
真正双子葉類 | eudicots | |
コア真正双子葉類 | core eudicots | |
目 | ナデシコ目 | Caryophyllales |
科 | ウツボカズラ科 | Nepenthesceae |
属 | ウツボカズラ属 | Nepenthes |
種 | ネペンテス・トランカータ | Nepenthes truncata |
口の部分が広く、フォルムが特徴的なトランカータ。
大きな捕食袋は見た目もかなりのインパクトがあります。
生息場所
フィリピンのミンダナオ島のみに生息する固有種です。
低地から大体標高1000mくらいの湿度の高い湿地帯が生息環境です。
捕虫袋の大きさ
ネペンテス(ウツボカズラ)の中でも大きな捕食袋を付ける種で、20cmから大きいものでは40cmほどに達する個体も存在します。
特に大きな種はトランカータ・ビッグと呼ばれます。
捕虫袋の特徴
細長い円形状の形をしており、下部はやや膨らみ曲線を描きながらツルに繋がっている捕食袋。
色味は捕食袋全体は緑色、口の部分の緑歯は長く広いのが特徴で、綺麗な赤茶系の縦縞が入ります。
大きな捕食袋になると、その独特の不気味さが際立ちます。
葉の特徴
大きく広がった葉の形は軍配のような形をしており、特異に進化してきた様子が窺えます。
茎の部分もツル状にならず、他のネペンテス(ウツボカズラ)とは違った印象です。
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ネペンテス・トランカータの育て方
この種は育てるのが難しく、同じ種であっても個体差が大きいと言われています。
生息域は主に湿地帯なため、湿度を適度に保ち、日光がよく当たるところでの栽培をすると良いです。
ネペンテス・トランカータの栽培表
日照度合い | 50%程度の遮光 |
水やり頻度 | 頻繁に与える |
乾燥 | 弱い |
トランカータは乾燥に弱いため、湿度50%以上80%未満を保てるような栽培環境が必要です。
ただし、個体によっては比較的乾燥を好むタイプもいるため、見極める必要があります。
日当たり
トランカータは日の当たる場所を好みますが、強すぎる日光はNGです。
遮光できるくらいの陽の光で十分に育ちます。 特に夏は直射日光と温度に注意しましょう。
水やり
乾燥にあまり強くないので、頻繁な水やりが必要です。
気温の高い夏はでは用土が乾いたら水やりをしてください。
冬は空中湿度が下がりすぎないように、葉水を適度に与えると良いです。
用土
水苔もしくは鹿沼土などの保水性が良いものがオススメです。
栽培環境によって相性はありますが、 水苔で育てれば間違いないでしょう。
おススメの栽培方法
適度な湿度を保つために温室での栽培がオススメです。
捕食袋がかなり大きくなる種なため、水槽は向いていません。
省スペースでの栽培には向いていないので、それなりのスペースが確保できてからの購入が良いでしょう。
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ネペンテス・トランカータの価格
ネペンテスの中では高めの価格帯です。
しっかり準備した上での購入をした方が、後で困りません。
ネペンテス・トランカータの相場
小さいサイズでも5000円以上するものが大半です。
サイズが大きく綺麗な捕食袋を持つ個体は1万円、2万円を超えるものも多くあります。
ネペンテス・トランカータが購入できるお店
中々オフラインで出回っているのは見たことがありません。
ホームセンターやお花屋さん、園芸店で探してもおそらくほぼ見つからないと思います。
ネットかイベント関連で探して購入するのがオススメです。
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ネペンテス・トランカータを育ててみよう
大きな捕食袋と軍配型の葉が他のネペンテス(ウツボカズラ)とまた違った雰囲気を醸し出すトランカータ。
栽培は少し難易度が高いと言われていますが、他の種にはない見た目はマニアに人気が高いのも頷けます。
ぜひこの機会にトランカータの栽培に挑戦してみてはどうでしょうか。
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